君が為め命捧げん

解説

「ヴァリエテ」を作り世界的に名を馳せたドイツの監督者E・A・デュポン氏が米国ユ社に招かれ同社に於て作った映画。原作はルドルフ・ハンス・バルチ氏の小説でそれを脚色しあわせて台本を作ったのはイムレ・ファゼカス氏である。出演者は「メアリー・ゴー・ラウンド」で競演したメアリー・フィルビン嬢とノーマン・ケリー氏との二人で、それを助けて「歓楽の宮殿」「小牧師(1922)」出演のベティー・カンプソン嬢が重要な役を演じている。その他「つばさ」出演のヘンリー・B・ウォルソール氏や、アルバート・コンティ氏、ロバート・アンダーソン氏、ジョージ・シーグマン氏などが出演する。

1927年製作/アメリカ
原題または英題:Love Me and the World Is Mine

ストーリー

内気で世間知らずの孤児ハンナールは修道院をでると金持ちの伯父夫妻に引き取られてオーストリアの寒村に不和な月日を送っていたが一夜伯父が晩餐に招待したフランズル中尉に親しい態度を見せたので、奮弊な伯母に勘当されウィーンにいる従姉ミーツルの許に身を寄せる事になった。花屋かで美しいミーツルはその美貌を資本にこの大都会で面白おかしい日を送っている女であったが、彼女の恋人フランズル中尉がハンナールを愛しているのを知って、烈しい嫉妬から、二人の仲を割いて終わった。この時金持ちの独身者フリードリッヒはハンナールに同情して彼女を引き取った。やがて彼はハンナールに求婚した。恋を失って人生に光明を見出し得なくなっていたハンナールは、やむなく婚約するようになった。その時世界大戦の幕は切って落とされた。中尉の出征を知ったハンナールは停車場へ駆けつけた。2人の恋の純真なのを見た上官は中尉に3日間の休暇を与えた。2人は晴れて結婚することが出来たのである。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く