気まぐれ娘
解説
「絹の足」と同じくアーサー・ロッスン氏が監督し、マッジ・ベラミー嬢が主演する映画。原作、並に脚色はフォックス専属の作者ジョン・ストーン氏の手になったものである。ベラミー嬢の相手役は「離婚結婚」で嬢の相手役を務めたジョン・マック・ブラウン氏で、そのほかウォルター・マッグレイル氏、セルマ・ヒル嬢、ライオネル・ベルモア氏、アニタ・ガーヴィン嬢、等が助演する。
1928年製作/アメリカ
原題または英題:The Playgirl
ストーリー
花屋の売子マッジは朝から晩まで金持の豪奢な生活を見せつけられて、つくづく自分の生活が嫌になり、ただ美しい衣裳と宝石とのみに想いを走せ、近頃は碌々仕事も手につかなくなった。マッジはある日アパートメントに住むコートニイという紳士に花を届けに行き、そこでブラッドリー・レインなる青年と近かづきになった。レインは一目でマッジを見て怱ち恋心を起し、友人コートニイに頼んで、その夜マッジを宴会に招待した。マッジが躊躇するのを見た友達のミリーは着物を借すから出席したらいいだろうと勤めた。借着で出席したマッジが良い気持になっているとボーイの不注意からそれが汚されてしまう。これを切っかけとしてコートネイはレインを出し抜いてマッジの心をひく様な贈物を色々と送った。これを見てミリーは友のために微笑んだ。一方、レインはマッジの態度に憤慨し贈物全部を戻せ、とかけ合ったが、マッジはそれを一笑に附してしまう。コートネイは時の到のを待って、ある夜彼女を招待し、彼女に与えたものに対する代償を要求した。ことの意外に驚いたマッジはこの要求を謝絶し、貰った着物を脱いで皆なコートネイに投げつけた所へ、レインが入って来て、ここに展開されている光景から、事態を曲解し、憤る。マッジはレインに誤解されたのを悲しみ、その侭、家へと走った。が、コートネイからマッジの潔白を聞き知ったレインは、始めてマッジの本心を知り、直ちに彼女の後を追うのであった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アーサー・ロッソン
- 脚本
- ジョン・ストーン
- 脚色
- ジョン・ストーン
- 撮影
- R・J・バーグキスト