北国の狼

解説

ダンカンがヴァイタグラフからユ社に転じてからの第3回作品で「鉄路の猛者」「迅雷列車」に次いで作られたもの。ダンカン専門の鉄道活劇から離れて、舞台を白皚々の大北に置いているだけに目先が少しは変わろうというものである。監督は同じくダンカン、主役はダンカン、ジョンスン夫妻共演で、その他古い悪役で10年1日の精勤家、ウィリアム・ヘイスから表彰されそうなジョセフ・W・ジラードや、ジョー・ボノーモ等という牛殺し然とした男、エスター・ラルストン等が共演している。原作はロバート及びキャザリン・ピンカートン夫妻著の「自由貿易」である。

1924年製作/アメリカ
原題または英題:Wolves of the North

ストーリー

自由貿易者アラン・グレイは白雪皚々の北国に特産の毛皮に係わっていた。ところが当時その地方に専制的権力を持っていたミアースの大北毛皮会社と、新しくその領域に侵入してきた反トラスト側のチェスター商会との対抗的商戦に巻き込まれてたアランは、自由交易を主義として立つことになる。やがて血生臭いい相当が相次いで起こり、大北の天地には時ならぬ活劇が演ぜられる。そしてそこにはまたミアースの娘ヘレンと、チェスター商会の若い女主人マッヂとのアランに対する憎悪と恋に奇しき争闘が始まってくる。

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