歓楽地獄(1923)
解説
ブランシュ・アプライト女史原作の小説「満足の谷」に基づき、A・P・ヤンガー氏が脚色し、「狂乱の荒鷲」に続く、レジナルド・バーカー氏監督作品である。主役は「謎の良人」「パリの暗影」等出演のハントリー・ゴートン氏、「狂乱の荒鷲」のメアリー・アルデン嬢、「奔流恋を乗せて」「縺れ行く情火」等のノーマ・シアラー嬢等である。
1923年製作/アメリカ
原題または英題:Pleasure Mad
ストーリー
ヒュー・ベントンは妻のマージョリーとの間にエリナーとホワードの二人の子供があり、貧しいながら幸福な生活を送っていた。十年苦心の末ヒューは遂に成功して、ニューヨークへ出て堂々たる邸宅へ住む身となったが、急に変った境遇の変化は、彼らの生活を根本的に変えてしまい、ヒューも子供達二人も共に華かな灯に憧れて家を外に歓楽を追っていた。一人母のマージョリーのみが寂しく家に残される夜が多かった。エリナーはジェラルディンという美しい未亡人に感化され、母と争うことが多かったが、父のヒューはジェラルディンに魅せられていた。エリナーはデムプルトンという若者に恋された。マージョリーは夫がジェラルディンに余り近づき過ぎるので、ジェラルディンを責めたが、ヒューは却つてこれを憤って離婚しようとした。その夜テムプルトンの邸で宴会が開かれ、エリナーが出席したが、ヒューもジェラルディンに誘われて出席し、娘がテムプルトンに挑まれている室へ飛込んで彼を斃した。急を聞いて馳けつけたマージョリーは夫と娘を快く許して我家へ帰る。テムプルトンは重傷でなかったためヒューは捕えられずに済み、一家は田舎へ帰って昔通りの平和な生活に入ることになった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- レジナルド・バーカー
- 脚色
- A・P・ヤンガー
- 原作
- ブランシュ・アプライト
- 撮影
- ノーバート・ブロディン