過去から来た男

解説

「暴君ネロ(1932)」「舞台に立つ妻」のエリッサ・ランディ、「わたし貴婦人よ」「銀鼠流線型」のポール・カヴァナー、「キャベツ畑のおばさん」のケント・テイラー、「お嬢様お耳拝借」のフランセス・ドレイクが共演する映画で、ローランド・パートウィー、ハロルド・ディーアドン合作の舞台劇に基づいて「白蛾」のドリス・アンダーソンがチャールズ・ブラケットと協力して脚色し、「紅はこべ」のハロルド・ヤングが監督にあたり、「戦う幌馬車」のウィリアム・C・メラーが撮影している。助演はギルバート・エメリー、レジナルド・シェフィールド、フォーレスター・ハーヴェイ、その他である。

1935年製作/アメリカ
原題または英題:Without Regret

ストーリー

ジェニファーは中国を旅行中匪賊襲来を受け、その時中国軍の白人飛行士スティヴンに救われ彼と恋に落ちた。2人は結婚したが自堕落なスティヴンは飛行中海中に墜落し死体は発見されなかった。彼の放縦な性格に嫌悪を感じていた彼女は、英国へ渡って医師ロバート・ゴッドフレイと結婚していた。数年後スティヴンの昔の情婦モナはロンドンで死んだはずの彼の姿を見た。彼は海上で危ない命を救われ、今では変名して世をだましていたのだ。モナは以前ジェニファーがスティヴンに与えた手紙を種に、彼女を脅して金を取った。ロバートが爵位を授けられようとしている時だったので、夫の名誉のためにやむなく要求に従わねばならなかった。一方スティヴンは不摂生な生活で心臓を痛め、ロバートの診断を受け余命幾ばくもないと宣告される。彼はその時初めてジェニファーに会い、彼女がモナの脅迫に苦しんで自殺を計ったのを救った。ロバートはスティヴンから事情を聞き、単身モナを訪れて手紙を返さねば毒殺でも何でもすると脅して去る。ジェニファーは今金がないから待ってくれと頼みにやってくる。彼女が帰った後でスティヴンがきて、甘言をもって手紙を取り戻しモナを毒殺して去る。再度訪れたロバートはモナの死を見て妻の仕業だと思い自殺を装わせる。しかし嫌疑は夫妻の上にかかり拘引されようとしたが、その時スティヴンが現れ、自分が殺したと自白し、今もなお愛するジェニファーに別れを告げて拘かれていった。

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