回転

劇場公開日:

解説

生と死の境界を映画技術の可能性の中で追求しようとする作品。ヘンリー・ジェームズの原作「ネジの回転」を「ティファニーで朝食を」のトルーマン・カポーティとウィリアム・アーチボルドが脚色、「年上の女」のジャック・クレイトンが監督、製作した。撮影は「息子と恋人」のフレディ・フランシス、音楽は「ノートルダムのせむし男(1957)」のジョルジュ・オーリック。出演者は、デボラ・カー、マイケル・レッドグレイブ、パメラ・フランクリン、マーティン・スティーブンスなど。

1961年製作/アメリカ
原題または英題:The Innocents
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:1962年8月22日

ストーリー

ミス・ギデンス(デボラ・カー)がブライハウスにやって来たのはそこに住む幼いマイルス(マーティン・スティーブンス)とフロラ(パメラ・フランクリン)の兄妹の家庭教師となるためだった。ブライハウスは古い屋敷で、兄妹は家庭教師のグロース夫人と生活していた。ある日庭で家の塔を見ていたギデンスは、見知らぬ男が彼女を見下ろしているのに気づいて恐怖に襲われた。彼女はすぐ塔への階段をかけ上ったが、塔の上にはマイルスがいるだけで男の影もなかった。数日後の夕方、突然いなくなったフロラを探し、ギデンスが池の端に行くと草むらの中に雨に濡れた黒衣の女が立っていた。その頃からギデンスは夜ごと、邸内を覆うささやき声に悩まされ、兄妹の行動に割り切れぬものがあることに気づいた。耐えかねたギデンスは、グロース夫人に真実を教えてくれと問いただした。グロース夫人の言葉によると、黒衣の女はギデンスの前に勤めていた家庭教師で、ある夜何者かに惨殺された執事の後を追って自殺したのであった。それ以来、2人の霊は兄妹の体を通して恋を語っているのであった。ギデンスはショック療法で兄妹を救おうと、まずフロラを激しく問いつめ霊を追い出すことに成功した。続いてマイルスを問い詰めたが、マイルスは語らぬばかりか、ギデンスの唇に自分の唇を重ねるのだった。しかしギデンスが追及を続けると、突然黒い男の影が現れ、マイルスは一言叫んだままこと切れてしまった。後には恐ろしいほどの静寂が流れ、マイルスを助けようとして果たなさかったギデンスの涙に濡れた祈りだけがいつまでもいつまでも続いていた。

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受賞歴

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映画レビュー

4.0観たかった度◎鑑賞後の満足度◎ 幽霊ものに振り切ったのは映画だから仕方ないか。でも映画としてはよい出来。デボラ・カー熱演。そして真相は、現代のホラーでも敵わないようなおぞましい話。

2023年8月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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もーさん

4.0ドクラシック! キッスが全てを物語る 亀ぶん投げ祭りわっしょーい

2019年11月12日
iPhoneアプリから投稿

ドクラシック!
キッスが全てを物語る

亀ぶん投げ祭りわっしょーい

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NORIDAR

2.0幽霊モノ

2019年4月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 寄宿学校を退校となった兄のマイルス。その設定だけで不気味である。妹のフローラだけの時でも女性の声が聞えたけど、妹は聞えないふり。マイルスが戻ってきたら男の幽霊も見えてしまうようになったのだ。

 ギデンスが来る前に従者のクイントと前の家庭教師ジョセルが死んでいた事実。そして2人が愛し合ってたらしいと聞いたギデンス。やがて、2人の霊が兄妹に憑いているのではないかと疑うのだ。彼女はフローラをロンドンにいるおじさんの元へ送り、自分はマイルスに憑いたクイントと対決しようとするのだ。

 「名前を言いなさい!」と、それだけで退治できるようなイメージ。最後にはマイルスが死んでしまうのだけど、こんな展開じゃ面白くない。ギデンスにジョセルの霊が憑いて、マイルスと恋仲になるなどすれば、もっと面白くなったろうに・・・

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kossy

3.5子供は野蛮である

2016年8月4日
iPhoneアプリから投稿

現代はイノセンツ
つまり純粋
子供の純粋さを表しているが
子供達は純粋に描かれていない
少年は退学を食らっているし
少年は鳩の死骸を枕の下に入れて寝る
鳩は平和の象徴だ
少女は亀を可愛がっている
亀は男性器の象徴であり
爬虫類である事から誘惑を表す

少年は大人の女を誘惑する
キスが子供のキスではなく大人のキスだ

死んだ家庭教師の男と女中はできていて
彼らのセックスに子供達は悪影響された事が示唆される

ラストで少年が不気味に笑う背後で
死んだ男の亡霊も同じ様に笑う

家庭教師の女は森の中で子供の銅像を見つける
大人と手をつなぐ銅像だが
大人の手が切れている
そして子供の銅像の口からゴキブリが出ている
決して純粋ではない

余談だが、誰が本当の事を言ってるのかわからんのは羅生門の様だった

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saikimujin

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