海底十六尋

解説

「幸運の悪魔」「熱血撮影隊」のクレイトン・チェニーが「餓鬼娘」「時計の殺人」のサリー・オニールと共に主演する映画で、エースタス・L・アダムス作の大衆小説をA・B・バリンジャーが改作し、ノーマン・ヒューストンが脚色し、「荒原の覇者」のアーマンド・シェーファーが監督に当り、「砂漠の遺産」のアーチー・スタウトが撮影している。助演者は「霧笛の波止場」のモーリス・ブラック、「海の荒鷲(1933)」のジョージ・レガス、ジャック・ケネディー、ロイド・イングレアム其他である。

1934年製作/アメリカ
原題または英題:16 Fathoms Deep

ストーリー

快青年ジョーは町で一番の可愛い娘ロージーと恋仲であった。彼は想愛の彼女と結婚する為めに金が欲しかった。年に一度の海綿の市が立つのを幸い、彼は海綿を採取して来て一儲けしようと思い立った。そこでジョーは町の勢力家の金貸サヴァニスから三千弗を借りて、新造船「勇敢なロージー」を手に入れ、海綿採取に赴いた。ところが腹黒いサヴァニスは彼自身ロージーに横恋慕していたので、ジョーをあわよくば亡き者にするか、少くとも破産させる奸計を立てた。その為めに其の部下のニックを「勇敢なロージー」に乗組ませて、ジョーの邪魔をさせた。ジョーは希望に燃えながらも幾度となく襲って来る不運に海綿も思う様には採れなかった。一方ロージーはサヴァニスの奸計を知り、モーターボートを飛ばしてジョーの許にかくと急報に赴いた。その頃ジョーは漸くニックの邪魔が悪意のものである事を知り、ニックを彼の代りに潜水させていた。ところがニックは海綿採取中大鮫に襲われ、逃げようとして却って岩石の間に巻込まれて、死に直面した。ジョーは悪い男でも殺すに忍びず自らの生命を賭してニックを救いに跳込んで助けてやった。この恩に感じたニックは流石に自らを恥じて一切を告白して罪を謝した。サヴァニスは更に暴漢十数名を差向けて「勇敢なロージー」を襲撃させたが、ジョー等は乱闘の末撃退して了った。ロージーはジョーの為めに市場に急行して競売の時間の延期を乞うた。かくてジョーは良質の海綿を満載して帰り、巨利を獲る事が出来た。ジョーがロージーと相抱いて悦び合ったことは云うまでもなかろう。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く