海港の娘

解説

「夢想の犯罪」「ギャング・ワー」と同じくバート・グレノン氏監督作品で、「嵐に咲く花」「恋の下町涙雨」のサリー・オニール嬢が主演を演ずる。ジョン・ラッセル氏の原作を「沈黙(1926)」「村の医者」のビューラー・マリー・ディックス女史が脚色し台詞を付した。助演者は「闇を行く」「リンダ」のミッチェル・ルイス氏、聲画初出演の英国舞台俳優レジナルド・シャーランド氏、「戦艦くろかね號」のデューク・カハナモク氏、ドナルド・マッケンジー氏等で、キャメラは「ストリート・ガール」のレオ・トーヴァー氏がクランクした。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:Girl of the Port

ストーリー

南洋フィジーのスヴァでレヴュー・ガールのジョヂーは職に離れて困っていると原住民のカリタが親切に世話をして、白人が経営しているバーの女給となった。バーで彼女は英国の貴族で欧州大戦のために恐火症に罹っている飲んだくれのジムと知合いとなり、どうにかして彼を真人間にしてやり度いと思うようになる。それを見て嫉妬の炎を燃やしたのが白人を装っているハーフのマックエウェンで、或日のこと彼はジムと争いを始めた。ジムに「混血児」と罵られて激怒したマックが暴れ出してランプを壊すと火を見て怖れたジムは逃げ出してしまった。ジョシーはジムのあとを追って行ってジムが真実決して卑怯者ではないことを知り、彼を自分の部屋に匿まってやった。2人は恋し合う仲となり、ジムは酒を断って甦生した。ジョシーを是が非でも我がものにしようと思ったマックはジムをベンガ島におびき出して幽囚してしまった。彼はジムを火で苦しめて狂者にしてやる心算であった。ジョシーはジムを案じてマックの妾になると約束してベンガ島へ来た。ベンガ島の原住民の火の祭の夜、マックはジムを狂信者達と一緒に火中を歩かせた。今は元の立派な人間になっているジムは勇敢に焔を潜り抜けた。そしてマックをこらしめた。かくてジョシーは英国貴族令夫人として英国へ帰ることが出来たのである。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く