劇場公開日 1955年11月25日

お若いデスのレビュー・感想・評価

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3.5お若いデス

2026年1月24日
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鑑賞方法:DVD/BD

ビリー・ワイルダー監督のハリウッドでの監督デビュー作である傑作スクリューボール・コメディ「少佐と少女 ('42米=パラマウント)」のリメイク版で、小佐役レイ・ミランドに当たるのがディーン・マーチンで本作では教師役、少女役ジンジャー・ロジャースをなんとジェリー・ルイスが演じている。流石に少女役ではなく、本作では少年役になっていたが。ロサンゼルスの床屋で働く青年ウィルバー(ジェリー・ルイス)が、運悪く強盗事件に巻き込まれてしまい、真犯人から追われる身となってしまう。列車で田舎に逃げようとするが持ち金が足りないことから少年に化けて半額乗車するのだが、登場人物全員がそれに気付かないという無茶苦茶でぶっ飛んだ設定が楽しかった。オリジナル版では、ミランドの婚約者の妹役を演じていたダイアナ・リンがリメイク版の本作ではマーチンの婚約者である片田舎にある女学校の教師役を演じている。そして悪役の強盗殺人犯を、前年にアルフレッド・ヒッチコック監督の傑作「裏窓 ('54米=パラマウント)」で犯人役を演じたレイモンド・バー(「怪獣王ゴジラ('56米)」、TVシリーズ「ペリー・メイスン」、「鬼警部アイアンサイド」)が演じている。
底抜けコンビ時代のシリーズの中では、個人的には断トツでフランク・タシュリン監督作品(「画家とモデル ('55米=パラマウント)」、「底抜けコンビ のるかそるか ('56米=パラマウント)」)が面白かったのだが、本作を監督したノーマン・タウログ(「底抜けニューヨークの休日 ('54米=パラマウント)」、「底抜け西部へ行く('55米=パラマウント)」等)が、その次といった感じだった 。
タウログは「スキピイ('31)」でアカデミー監督賞を受賞したのが32歳という喜劇映画の大ベテランで、「当り屋勘太 ('36)」、「少年の町 ('38)」、「踊るニュウ・ヨーク ('40)」「Girl Crazy ('43)」、「Words and Music ('48)」等で、エディ・カンター、スペンサー・トレイシー、ミッキー・ルーニー、フレッド・アステア、エレノア・パウエル、ジュディ・ガーランド等の大スターを演出しており、後には、あのエルビス・プレスリー主演作品「G.I.ブルース ('60)」、「ブルー・ハワイ ('61)」、「ガール!ガール!ガール! ('62)」も手掛けている。
ヴィスタヴィジョン&テクニカラーと言う贅沢なテクニカル・スペックであり、映画史においても最高にシャープな画質と美しいカラーの作品を送り出していた時代(1954年〜1960年)のパラマウント映画の一本である。

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ナオイリ