愚かなエイプリル

解説

シンシア・ストックリー女史原作のコスモポリタン雑誌掲載の小説をエイドリアン・ジョンソン氏が脚色し、メー・マレイ嬢の夫君であるロバート・Z・レナード氏が監督したものである。「無稽な物語であるから、真面目に考えることは馬鹿らしいくらいであるが、大仕掛けな美しい映画である。」とはニュース誌の評。

1920年製作/アメリカ
原題または英題:April Folly

ストーリー

有名な女流作家エイプリル・プールは出版業者ケリー・サール及びサールの雇う記者ロナルド・ケンナの前で最近作った小説を朗読する。その小説の中で彼女は自らを女主人公とし、ケリーを主人公とし、ケンナを悪人として取り扱った。その物語とはこうである--。カナダに住む英国の貴族マニスター公爵は娘ダイアナと貧乏な米国人ボップ・マーディンとの婚約を破らせるため南アフリカの伯母の許へ娘を送ることにした。ダイアナは有名なマニスター家の金剛石を南アへ持参することになった。マニスター家の下男は宝石盗賊団の諜し者であったが、このことを直に首領ケンナに通信した。港へ向かう汽車の中でダイアナは昔の友人エイプリル・プールに逢い、マーティンと駈け落ちをしようかと思う旨を語った。エイプリルは女流作家であったので、材料を得るためダイアナの代わりに金剛石を持って南アへ行くことに同意した。エイプリルはケンナの悪計を知る一方、青年実業家ケリー・サールと知り合いとなる。船中ケンナは金剛石を奪わんと大飛躍をするが、サールの剛膽とエイプリルの敏捷によって遂に失敗に終わる。エイプリルは自殺を装って金剛石のあるトランクに身を忍ばせて、目的地なるコンナル夫人の邸へ運ばれる。その夜ケンナの同類が金剛石を得んと押し込んできた時、トランクから拳銃を握って現われたエイプリルは彼等を押えてサールに引き渡した。--物語が終わった時出版者のサールは非常に満足であったが、悪漢の首領にされたケンナは大不服であった。エイプリルに恋しているケンナは物語の終わりはこうしようと言って、女流作家を我が胸に抱いた。

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