恐ろしき結婚
劇場公開日:1949年3月
解説
「ブーム・タウン」「美人劇場」のヘディ・ラマー「愛の勝利(1939)」「偉大な嘘」のジョージ・ブレント「ラインの監視」のボール・ルーカスが主演する1944年作品である。マーガレット・カーペンター作の小説を「芸人ホテル」のウォーレン・ダフが脚色し、モーリス・ターナーの息ジャック・ターナーが監督に当たる。
1945年製作/アメリカ
原題または英題:Experiment Perilous
劇場公開日:1949年3月
ストーリー
医師ハント・ベイリーはニューヨークへ帰る途中シシー・ベデローという中年の婦人と道連れとなった。彼女の弟ニックの妻アリーダの誕生日祝に行くのだということで、ハントはシシーの荷物やホテルの世話をしてやった。その夜彼はシシーが弟の姿で心臓マヒで急死した事を偶然聞き、そのような体質に見えなかっただけに、奇妙に思った。ところが旧友クラグホーンとめぐり会って、ハントはベデロー家の旧知たる彼と共に、アリーダのお茶の会へ赴いて、自分がアリーダを愛し始めたことを意識する。彼女の夫のニック・ベデローは立派な紳士であり、慈善家として知られている男だが、妻の精神が異常で、息子のアレックに悪影響を及ぼしていると信じている様子である。ハントは翌週もアリーダのお茶の会に出かけ、自分が信頼すべき友人だと思い込ませようとしたが、彼女は特に親しくは振舞わない。そしてハントはニックの嫉妬との眼が、自分の背に注がれていることを直感した。その夜ハントは帰宅して、自分の荷物の中に、死んだシシーのトランクが間違って混ざっているのを発見し、その中から日記を見出した。それによってベデローの父が自殺したこと、ニックは田舎町でアリーダを見染め、ヨーロッパに連れて行き、美人として名をひろめたのち、結婚したこと、ニューヨークに戻ってから、多くの男が彼女にほれ、中の1人アレックが交通事故で死んだこと等を知った。ハントはさらにニックが息子にアリーダを憎悪させようと計っていることも知った。アリーダとカフェで会ったハントは、愛を告白した。彼女も彼に助力を乞いシシーはニックの振舞に仰天して死んだのだと打ち明ける。帰宅すると自殺するというニックの知らせが来ていたので、ベデロー邸へハントがかけつけると、ニックはベッドに横たわっていた。しかし死んではおらず、アレックを謀殺した事を告白し、ハントも殺してやるというニックはすでに狂人の形相であった。家はガスが充満し、その爆発でニックは死んだが、ハントはアリーダと息子のアレックスを救うことに成功した。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジャック・ターナー
- 脚色
- ウォーレン・ダフ
- 原作
- マーガレット・カーペンター
- 製作
- ロバート・フェローズ
- 撮影
- トニー・ゴーディオ
- 音楽
- ロイ・ウェッブ
受賞歴
第18回 アカデミー賞(1946年)
ノミネート
美術賞(白黒) |
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