お化粧兵隊
解説
匿名作家の小説に基づいてソニア・ハーヴェイ女史が脚色し、「奥様お耳拝借」「弱虫大手柄」等と同じくアール・C・ケントン氏が監督したもので、主役は「愛欲外道」「女心を誰か知る」等出演のローウェル・シャーマン氏が演じ、「ペンキ塗り立て」「馬車で風切る男」出演のヘレン・コステロ嬢が相手役を勤め、ウィラード・ルイス氏、ジェーン・ウィントン嬢、ゲイン・ホィットマン氏、エセル・グレイ・テリー嬢、マーナ・ローイ嬢及びモード・ジョージ嬢が共に共演している。
1926年製作/アメリカ
原題または英題:The Love Toy
ストーリー
お金持ちの米国青年ピーター・レムセンは結婚一時間前花嫁たるべき婚約者が仇し男の腕に抱かれているのを見て幻滅を感じ故国を後にバルカンの一小国ルザニアに冒険を求めて赴いた。ルザニアは愚かな御化粧好きの王様ラヴオリスが治めていて国運ようやく傾いていた。この国の花とも言うべき王女はパトリシアで、首相アルバートは彼女に恋していて彼女のことでは狂気のように嫉妬するのが常だった。ピーターはたちまち国王の寵遇を被り将軍となった。そしてパトリシア姫と恋に陥ったのでアルバートは葛藤に胸を燃やした。ルザニアで催された歓迎会で隣国ベルグラデイアの女王ジタはピーターの惚れて人目も恥じずにじゃれ付いた。ピーターの恋しているパトリシア姫は見るに堪らず嫉妬も手伝ってピーターの求婚を拒絶した。ピーターは恋愛葛藤の煩を避くべくルザニア国王とベルグラデイア女王との結婚を提案した。ところが女王はピーターの思し召しがあり王はリンジリー夫人に懸想したので折れ合いが付かなかった。何思ったか女王ジタは突如ルザニアに宣戦した。ピーターは姫を思う心から軍隊を引率して女王の軍勢を打ち破った。その間にアルバートはルザニアの王位を奪わんとし姫を拐かし無理矢理に結婚せんとした。飛報に接したピーターは結婚式場に装甲自動車に突入させて姫を救うと共に僧正を捕らえて、己とパトリシア姫との結婚式を挙げたのである。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アール・C・ケントン
- 脚本
- ソニア・ハーヴェイ
- 撮影
- ジョン・J・メスコール