海の若人

解説

「間諜最後の日」「仇敵」のロバート・ヤング、「第七天国(1937)」「踊るアメリカ艦隊」のジェームズ・スチュアート、「豪華一代娘」「椿姫(1937)」のライオネル・バリモアが共演する映画で、ジョージ・ブルースが自作の小説を脚色し、「マルクス一番乗り」「人妻の戒律」のサム・ウッドが監督に当り、「15処女街」のジョン・サイツが撮影した。助演者は「仇敵」「男の魂(1935)」のフローレンス・ライス、「クレイグの妻」「恋の挽歌」のビリー・バーク、「ギャングの子」「殺したのは俺だ」のトム・ブラウン、「丘の彼方へ」のポール・ケリーその他である。

1937年製作/アメリカ
原題または英題:Navy Blue and Gold

ストーリー

ロジャーとトラックとリチャードの3人は、アナポリスの海軍兵学校に入学して同室で起居を共にすることになった。ロジャーは両親もなく数年来自活して来た青年で、彼の入学の目的は海軍将校に憧れる富裕な家庭の娘と結婚することにあった。リチャードは社会的に名も知られた名家の息子で、海軍の伝統と精神に深い尊敬を抱いて兵学校へ入学した。トラックはある軍艦の水兵だったが、刻苦勉励の結果多年の宿題を達して入学した青年だった。リチャードは降誕祭の休暇にトラックとロジャーを自宅に招待した。その時2人はリチャードの妹パトリシアを恋したが自惚れの強いロジャーは彼女が自分を愛していると信じた。その実、彼女はトラックを愛していたのだが、内気な彼はそれが判らなかった。進級すると3人はいづれも蹴球の選手になった。トラックとリチャードが母校の名誉のために全力をあげて競技する時、最も業にすぐれたロジャーは弱い相手には見くびった態度で向ったので、コーチからその態度を難ぜられ、ふてくされて泥酔しているところを見られた時には、元選手であったドウズ老大佐に救われ危うく放校を逃れた。ある日彼らが教官から泥酔して職務を怠った海軍将校の話を聞いている時、トラックは怒気を含んでその話を否定し、その将校は不注意のために殉職した部下の責を負って無償の罪に服したのだと延べ、彼こそは自分の父であり自分の本名はジョン・クロス・カーターであると告白したので、偽名で入学した彼は直ちに登校を禁ぜられた。彼の処分が未だ決定を見ないうちに年中行列の陸軍との対抗試合が迫り、一同はトラックを残して出発した。その時、調査委員会はトラックの登校を許可し、また彼の行為によって父親の無償の罪も明らかにすることができた。トラックは直ちに試合場へ駆けつけた。ロジャーも真剣な気持ちで奮闘した。そして彼ら3人を始め海軍チームの健闘は、大接戦で陸軍を破り、スタンドで見物していたパトリシアを始めリチャードの一家を狂気させた。祝勝会の日、ロジャーはこの試合における最高殊勲者として選ばれたが、彼はその功をかつて自分を救ってくれた老大佐に譲った。

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