餓えたる心

解説

アンジア・イェジエルスカが「餓えたる心」という題で書いた短篇数篇を基として「漂泊の孤児」等と同じくジュリエン・ジョセフソンが脚色し、これを「女房征服」等と同じくE・メイソン・ホッパーが監督した。主役は「風雲のゼンダ城」「倫敦への道」等出演のブライアント・ウォッシュバーン、「涙の街」出演のローザ・ロザノヴァ、「結婚とは」等出演のヘレン・ファーガソン等である。原作者はポーランド生れの婦人で15、6年前一移民としてアメリカに来て、移民の果敢ない生活を自ら体験しただけに、その描いた物語は真実味溢れるものがある。

1922年製作/アメリカ
原題または英題:Hungry Hearts

ストーリー

ロシアからアメリカへ流れて来た移民の中にアブラハムの一家があった。彼は妻のハンナや長女サラその他の大家内をかかえて、ニューヨークの貧民窟に落ち着いたが、さてアメリカは彼等が夢見ているような黄金の洪水が流れている楽園ではなかった。一家のものは生活費を得るために働かなければならなかった。サラは家主の甥デイヴィッドに会って、生まれて初めて異性の情けを知った。しかしデイヴィッドの伯父なる家主のローゼンブラットは勘定高い男で、ハンナが住居を美しくするために、台所を白く塗ったのを見て、家賃の値上げを要求したので、余りの非道の仕打ちにハンナは台所を打ち壊してしまった。そのためハンナは訴えられたが、彼女の憐れな陳述を聞いて裁判官も涙を搾った。そして非道の家主は敗訴となった。サラはデイヴィッドと結婚する事になった。

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