あめりか祭

解説

「オーヴァ・ザ・ヒル」「十三号室の女」のヘンリー・キングが監督した映画で「嵐の国のテス(1932)」「第一年」のジャネット・ゲイナー、「親爺は若い」「愉快な武士道」のウィル・ロジャース、「楽園の大河」「蹴球大学」のルー・エイヤース、「軟派ガール」「つばさの天使」のサリー・アイラース、「処女読本(1932)」「私重役様よ」のノーマン・フォスター、「ビール万歳」のルイズ・ドレッサー、舞台俳優のフランク・クレイヴン、ヴィクター・ジョリーという素晴らしいキャストである。原作はフィル・ストングが執筆し、「嵐の国のテス(1932)」「農園のレベッカ」のソニア・レヴィーンと「暁の耕地」のポール・グリーンが共同脚色した。撮影は「第一年」「嵐の国のテス(1932)」のハル・モーアの担当である。

1933年製作/アメリカ
原題または英題:State Fair

ストーリー

フレイク家は寂しい田舎でささやかながらも、主人のエイベル(ウィル・ロジャース)、妻メリッサ(ルイズ・ドレッサー)、息子ウェイン(ノーマン・フォスター)、娘マージー(ジャネット・ゲイナー)の4人で楽しく暮らしていた。エイベルは豚の養殖に熱心で、ブルーボーイという優良な豚をこの秋の共進会に出して第1等に入選させようと、毎日ブルーボーイにつきっきりで、乳母が赤ん坊に対する以上に世話をやいていた。メリッサはご自慢のミンチ肉と漬物を出品するため、夫に劣らずおおわらわだった。フレイク家の後継者ウェインは、去年の共進会の余興の輪投げでは散々金を巻き上げられたので、今年こそはぜひとも仇討をと意気込み、毎日納屋の中で輪投げの猛練習を続けている。そのために、恋人のエリノアからしょっちゅう呼び出しの電話がかかってくるという有り様だった。マージーは純情な娘で、ハリー(フランク・メルトン)という許婚者がいた。ハリーはマージーに夢中なのだが、マージーはハリーに、ロマンチックなところが少しもないのがいやだった。フレイク一家が総出で共進会へ行くことになっても、ハリーはマージーに付き合わず、家業に精を出すという始末。フレイク一族はブルーボーイと共に、遠い田舎道をトラックに揺られて共進会場に赴き、期間中はそこに滞在することになった。ウェインは着くと、早速輪投げ屋台を訪れて大いに意趣晴らしをする。そこで美しい軽業師の乙女エミリー(サリー・アイラース)と知り合い、たちまち彼女に恋してしまう。マージーは、その晩ローラー・コースターに乗り合わせた新聞記者パット(ルー・エイヤース)の、男らしさに心を惹かれる。共進会の授賞式当日、具合の良くなかっただったブルーボーイは元気を回復して、みごと優等賞を獲得し、ミンチ肉も1等入賞となって、老夫婦は大喜び。ウェインは世馴れたエミリーから切り出され、後ろ髪を引かれる思いで彼女と別れる。一方パットに身も心も許したマージーは、再び彼に会えないかと嘆きながら帰途に就く。ウェインは恋人エリノアと会ってエミリーを忘れるが、マージーは寂しい毎日をふさいで暮らしていた。しかしある日、夕立が降り出した時にパットから電話がかかってきた。マージーは雷雨の中を、パットの許へ一目散に駆けていくのだった。

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