アパッチの怒りのレビュー・感想・評価
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迷走する婚活族長
1954年のアメリカ西部劇映画。
アリゾナで米国軍に抵抗したアパッチ族のリーダーの2人の息子の話が原題。
1882年にハワード将軍と不平等な講和条約を結ばされたアパッチ系のチリカワ族のコーチーズ族長がいまわのきわに二人の息子に白人との協定を守ってゆけと遺言。長男のターザ(ロックハドソン)が族長になり、次男のナイチはそれに従えと。しかし、ジェロニモのように徹底交戦派の次男は兄に従わず、兄を殺そうとするが、兄は弟を殺さず、なんとか父の意志を継ごうとする。そもそも、白人との協定はアパッチ(インディアン:先住民)が白人を攻撃したら、居留地送りという不平等なもの。それに反逆するものを抑えてゆくために、兄は族長でありながら軍服を着せられ、アパッチ警備兵長を任される。そんな混乱のなかターザは他の族長グレーイーグルの娘との結婚式を控えている。結婚の儀には娘の父親に贈り物をする習わしだが、父親は銃と弾丸を要求する。族長は300ドルを渡してきたナイチと娘との結婚をちらつかせるのだった。
俳優はアパッチ側もみんな白人が顔に靴墨を塗っています。
先住民のことはパッチ、パッチって言ってました。
ロック・ハドソンは1984年にAIDSを発症して、ゲイであることを初めてカミングアウトした人。身長193センチで均整のとれたいい体つき。顔もスタローン似。当時の往年のハリウッド映画ファンの衝撃は大きかったでしょう。
アパッチの怒りという邦題が適当過ぎます。
結局、騎兵隊とアパッチ連合軍の戦いになり、ターザたち警備兵は軍服を脱いできれいに畳んで基地をあとにし、裸になって戦いに参加しますが、多くの死者を両軍とも出した後。弟と嫁の父親は戦死して、最後、娘にお土産みたいなちゃちいターコイズのネックレスをかけてあげて、結婚はできたみたいでしたが、また軍服をきていました。最初からジェロニモを居留地送りにすることに承諾していたし、結局、ターザは白人に上手く利用されただけのこと。多くののインディアンは居留地送りになって満足な食べ物もなく餓えて死んだんでしょう。
なんだかな~
ご都合主義過ぎます。
この兄弟の話は作り話でしょうね。
先住民側の歴史記述は悲しいかなありません。
迷走するカッコ悪い婚活族長の話でした。
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