暁の耕地

解説

「ブレナー博士」「最後の偵察」と同じくリチャード・バーセルメス主演映画で、ハリー・ハリソン・クロールの原作に基づき北カロライナ大学教授ポール・グリーンが脚色に当たり「ブレナー博士」「ドクターX」のマイケル・カーティズが監督に任じ、「悪魔スヴェンガリ」「シンガポール航路」のバーニー・マクギルが撮影に当たった。助演者は「母」のベティ・デイヴィス、「太平洋爆撃隊」のドロシー・ジョーダン、「狂へる銀翼」のハーディー・オルブライト、バートン・チャーチル、ドロシー・ピーターソン、デイヴィッド・ランドー等である。

1932年製作/アメリカ
原題または英題:Cabin in the Cotton

ストーリー

米国南部、綿の栽培を業とする農村に小作人の倅として生まれたマーヴィン・ブレイクは利口な子だったので父親は貧しい中から学校に通わせた。父親の死後余儀なく退学を決心したが、地主ノーウッドは娘マッジの勧めを納れて学資を出してやる。その結果卒業後彼はノーウッドの会計係として勤める。ブレイクはベティー・ライトという幼な友達と仲良くしていたが、マッジも半ば遊戯的な気持から彼に近づき始める。小作人の生活は危殆に瀕していた。そこで小作人たちは秘かに綿の出来高をごまかすようになる。地主側でも収穫減を不審に思ひブレイクに調査を命ずる。小作人側はブレイクを仲間に入れて綿の売却をやらせやうとする。ここでブレイクは板挟みに陥る。事態は日毎に悪化しある日一小作人は地主を争論した揚句殺害する。地主たちは激昂して彼を追跡して遂に殺して了つた。帰って見るとノーウッドの店は猛火に包まれていた。ブレイクは犯人の逮捕を誓う。書類焼失で小作人たちは悦んだが、ブレイクはその書類の写しを持っているので、ノーウッドは放火犯人として数名の小作人を告訴した。小作人側も弁護人を雇って争う一方、ブレイクに書類を小作人側に渡せと交渉する。ブレイクは再び板挟みとなった。一方を救えば一方が危殆に陥るので、思い余った彼は検事局に訪れ検事と相談する。検事と策を練って数日、農村総会が開かれてブレイクは司会者となる。彼は小作人の不正も知っていたし、地主側の帳簿改竄も知っていた。彼は熱心に協力一致を説いた。地主の一部は承認したがノーウッドは反対した。がブレイクの非常な決意を知ったノーウッドは遂に譲歩して新契約書に署名した。かくて地主と小作人とは協力して農村の自力更正に邁進した。(ワーナー・ナショナル社輸入)

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