青春の夢(1920 Withey)

解説

ノーマ・タルマッジ嬢本年度作品の1つで、上品な人情喜劇である。「笑みのたたり」でコンスタンス嬢の対手をしたコンウェイ・タール氏が嬢の対手を演じている。「新設男」の原作者、「三人ロミオ」の監督者チェスター・ワージー氏の監督で、軽い気分を味うに格構の作品である。

1920年製作/アメリカ
原題または英題:She Loves and Lies

ストーリー

マリー・カレンダーはある老紳士の財産相続人となるが、その条件として自分で夫となるべき男を選む事となる。彼女の見付けた立派な男、それはアーネスト・リスモーアという紳士であったが、女のマリーから彼に結婚を申し込む事はどうしてもできなかった。それがためにマリーは大金持ちの後家さんに変装し、ちょうどアーネストが破産しようとしているのを見て、自分と結婚して財産の整理をしてはと申し込む。そして假令彼女と結婚したからとて、後から若い美しい女に気に入ったのがあったらその女と結婚しても良いという条件を付けた。もちろんアーネストはこれを承諾した。マリーは後家さんの変装を解き、若い身装りで夫に近付き、彼の注意を引く事に努める。しかしアーネストは大恩ある妻を、例え年老いているとはいえ、そして若い愛人ができたとはいえ、離縁する程の人でなしでは無かった。終に耐え切れなくなったマリーの方から変装を解き、ありのままの若い女としてアーネストの前に総ての事情を告白する事になった。

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