ストロベリーナイトのレビュー・感想・評価
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豪華出演陣
ストロベリーナイトは、誉田哲也の警察小説シリーズ「姫川玲子シリーズ」を原作として、2010年からフジテレビ系において竹内結子の主演で放送された刑事ドラマ、本作品は第4作の「インビジブルレイン」を原作とした作品。暴力団員の連続殺人で始まるが暴力団抗争や警察の過去の事件の隠ぺい工作など真相は奇々怪々、敏腕刑事玲子もトラウマを抱える一人の女、捜査会議の緊張感含めて観てのお愉しみということで・・。見どころはなんといっても豪華出演陣、西島秀俊、三浦友和、津川雅彦、武田鉄矢、石橋蓮司、鶴見辰吾、大沢たかお、高嶋政宏、渡辺いっけい、遠藤憲一、生瀬勝久・・、贅沢極まりない刑事ドラマでした。
何度見ても面白い
2013年の作品
原作をテレビドラマ化した際に付けられたタイトルが「ストロベリーナイト」で、原作は「インビジブルレイン」 見えない雨
ドラマのヒットが映画化の要因だったため、このストロベリーナイトが踏襲されたのだろうか。
内容は原作と少し違う点もあるようだが、基本的にはインビジブルレインに沿っている。
そしてこの「見えない雨」とは、主人公姫川玲子の内面を象徴していると思われる。
作中ずっと雨が降り続けているという描写
また、『ストロベリーナイト』は、原作者誉田哲也による警察小説シリーズの第1作目のタイトルであり、同名の短編小説がシリーズの出発点。
殺人事件の現場が血まみれであったことから、警察内部で「ストロベリーナイト」と呼ばれるようになったという設定。
これで3度目くらい視聴したと思うが、今でもまだ面白いと思える作品だ。
この物語には3人の重要な人物たちの共通点がある。
「地獄って見たことありますか?」
人間を動かす根源は感情だ。
社会や組織は秩序を重んじる。
このことを「真実と正義」という概念になぞらえているのがこの作品
警察の失態と隠蔽工作
この部分は非常にいい設定だったし、説得力がある。
そして「真実と正義」に対する都合のいい解釈の分岐点でもある。
これこそが、現代社愛の構造の根幹だとも言えるだろう。
義理と任侠を謳う暴力団
彼らもまた組織の人間だが、そこにいたる過程がある。
一般人よりも多く見てきた地獄が、彼らの下地でもあるだろう。
そんな彼らの一大イベントが、組長交代
派閥は政治と同じで、公務員とも同じで、大きな会社組織もまた同じ。
些細なことが一瞬で仲間を信用できなくなる。
さて、
キーパーソンの柳井健斗
彼の過去 地獄
漫画喫茶というバイトと妊娠した彼女と裏のバイト 情報屋
同じ地獄を見てきた暴力団の牧田勲
情報屋を使って様々な蝶さをしていた。
9年前の殺人事件 姉のレイプ殺人
犯人は小林充だったが、父親が起訴、自殺したことでそのまま父が犯人となる。
当時まだ高校生だった健斗は真犯人を知っていた。
しかし当時はまだ無力だった。
この展開が非常に面白い。
主人公 姫川玲子
彼女に何があったのかは映画ではオブラートに包まれるように表現されていたが、概ねそれはレイプ致傷事件だったのだろう。
冒頭 彼女が17歳の時に起きた事件によって自分という人間を再定義した言葉が語られる。
「17歳のとき、私は血と涙を流した。あの夜から、私は変わった。見えない雨が、私の中に降り続けている」
警察官になった理由と真っ赤なバッグの意味
彼女の中の闇もまた、柳井と牧田の闇と酷似していた。
人の感情 心の闇
柳井はおそらく恋人との住居を探していた。
しかし、結果的には暴力団の組長交代の抗争に巻き込まれたと言っていいだろう。
柳井が見た闇に、牧田は共感した。
このことがまわりまわって結果となった。
刺された牧田は入院したが、容体が急変してCPAとなるが、姫川は病院を去る。
この部分の姫川の心理は非常にわかりにくい。
彼女は牧田に本心を吐露した。
「アイツを殺して」
「オレが殺してやる」
姫川の本心
しかし彼女はその後、「血と同じバッグの色 絶対忘れないため 乗り越えて見せる」という。
これが牧田との違いであり、決別でもあったように感じた。
彼女が最後に菊田に言いかけた言葉は何だったのだろう?
姫川と菊田の関係は、恋愛として姫川班では噂されていたのだろう。
しかし姫川にはまだそんな気分にはなれなかった。
降り続く雨は今日もまた降っている。
見えない雨とは彼女の心の中の雨であり、未だ乗り越えられていないもの。
姫川は菊田の気持ちを知りつつも、恋愛ができるようになるには、彼女にとってはまだまだ先のことだったのだろう。
姫川は菊田に対し「私、あなたのこと…」と言いかけるが、菊田に静止される。
この後に続くのは「傷つけてしまってごめんなさい」だったように感じた。
初めての晴天
真実にたどり着き、9年前の事件がこの連続殺人事件の発端だったことがわかった。
刑事部長はいつもと同じようにこれらのことすべてを暴力団の内部抗争にして決着を図った。
しかし、「和田」は反省し、真相を語った。
こんなことができる幹部はいないだろう。
しかしそれこそが「国民が求めている」ことに間違いない。
国民の安全安心という言葉に置き換え、保身を図る構造からの脱却
「彼ら」にこの姿勢を見習ってほしい。
そして姫川は「乗り越えた」のだろう。
同時に菊田は、失恋を受取った。
これは恋愛によくある部分で、はやりタイミングのズレは結果に大きくかかわってくる。
姫川の言えなかった部分には、謝罪と共に付き合ってもいいというニュアンスがあったのかもしれないが、辞令と重なりズレが起きたことで、結果お互いの想いを鞘に納め形となったのだろう。
なかなか作りこんだプロットに加え、脚本と映像での表現は見事だった。
ただ、
牧田の腹心の部下の交錯と牧田を刺した行為は、物語を非常によくつないでいる半面、あまりにも個人的短絡行動と感じざるを得ず、やったこととのバランスがいまひとつだった。
逆に、その記憶に残らない程度の彼の行動が、この作品を何度見ても面白いと思わせる原因にもなっているのかもしれない。
竹内結子さんVS大沢たかおさんを観逃すな🍓
タイトルから来るイメージに反して、硬派な刑事ドラマでした。竹内結子さんの勇ましい演技が良く、特に大沢たかおさんとぶつかり合う様が見所でした。ストーリー自体はあまり頭に入りませんでしたが、過去エピソードが悲しい事と、「パソコンで仕事をしていた」という言い方が何か印象的でした。竹内結子さんの早逝が本当に惜しまれます💐
竹内結子さんと大沢たかおさんの二人に魅せられた
字幕付きで( Netflixの配信にて)鑑賞。原作未読。ドラマ未視聴。
原作「インビジブルレイン」(誉田哲也)とは、映画の製作上、原作とは変わっている要素がいつくかあるらしい(パンフレットによる)。
ずっと空が泣いていて悲しい。
柳井健斗(染谷将太)も悲しいが、菊田和男(西島秀俊)目線で考えても悲しい。
「柳井健斗に触れるな」と、警察の隠蔽についても描写されていて怖い。
捜査一課の姫川玲子に扮する竹内結子さんの魅力が引き出されていて、龍崎組の牧田勲に扮する大沢たかおさんと接する場面は 出会う時から別れの時まで 終始ドキドキさせられた。クルマの中で姫川が落ちるシーンは印象に残る。
警察用語を多用しながら警察視点で描かれるが、ところどころで回想シーンで事件の真相が明かされるパターンなので、事件を真剣に考える必要がなく、俳優陣を観て楽しむ作品であった。
壮絶な世界観
原作、ドラマ大好きです
ミステリーおもろ
おもしろかったー。
桐谷健太出てるやつよね?
ネタバレ注意!
寄生虫を使っての事件かと思ったら(>_<)
まさかの題名の意味?がここにあるとは。
桐谷健太が思いの外あっさりで…(>_<)
キャリアがまさかの犯人。お、おい。みたいな。
暴行のシーンはいやになりますねほんと。
裁判のシーンぶわっとくるわ。
女の敵やな!!
おもしろかったです。
16.10.27
姫川と牧田のアレは不自然過ぎ、姫川の過去そうならば、殊更あり得ず、...
大沢たかおがカッコいい
永遠に失われた大きな才能
主演の竹内結子さんが今年の9-27でしたね・・・。驚くと同時に、大変残念で悲しくなりました。結構好きな女優さんだったんですよねぇ。
その追悼という感じ&コロナでどこにも行けないので、アマゾンプライプビデオで見てみました。
原作は先に読んでいたんですが、主役の姫川玲子が竹内結子さん、菊田和男が西島秀俊さんなのはイメージ通りなのですが、そのほかの出演者たちが、微妙に原作とのイメージに違いが。特に、ガンテツが武田鉄矢さんって・・?金八先生が、ダークな一課内公安って、なんかそうなのかなぁ??あと、今泉係長が高嶋政宏さんというのも、悪くは無いけど、違った感じでした。
驚いたのは、いまや織田信長を張っている染谷将太さんが、柳井健斗というのには驚きました。この作品は、2013年。7年前だと、そんな感じなんですね。
インビジブルレインの可視化
竹内結子のファンでした。
竹内結子のファンになった一番の作品、ストロベリーナイト。
ドラマも全て見ました。女性刑事をたくましく好演。今日、竹内結子が自殺したニュースを聞き、哀しみに暮れました。本当によい女優さんでした。なぜ周りは気づいてやれなかったんだろう。悲しすぎます。
映画について
一見、暴力団の内部抗争に見えた一連の殺人事件。実は9年前に起きた事件に絡んでおり、その時に警察が隠蔽した事実が世に出ないために、さらに今回の事件の真実を警察トップが隠蔽しようとしてしていることがわかる。姫川は、捜査から手を引くように命令される。
しかし姫川は逆らい独自に捜査を続ける、
捜査のなかで、ヤクザの幹部、大沢たかお演じる男と知り合い、情報を探るなかで、彼と肉体関係を持つ。心に闇を持つ姫川は同じ闇を持つ大沢たかおにひかれたのだ。
大沢たかおの過去も悲惨。大沢たかおも最後に刺されて死ぬ。悲しい結末。
また警察が隠蔽しようとした柳井健人の過去も悲惨。
9年前の事件の発端だが、柳井健人の姉は実の父に肉体関係を強要され続けていた。正直こういう暗い話は嫌なんだよな。
父から逃げた先のアパートで死体となり発見され、父親が容疑者として取り調べを受けるが無罪で釈放される。しかしそのときに警察署で拳銃で自殺してしまう。
柳井健人は、父親は犯人ではなく、姉と付き合っていた男のヤクザが殺したのではと疑い、そのヤクザを殺す相談を大沢たかおにする。
複雑な話で、姉が殺さたれた時の事件の真相を警察が隠蔽したということはわかるのだが、父親が自殺した事実をどのように公式発表して隠蔽したのか、さらりと通り過ぎ、しっかりした説明がないため、一回見ただけでは事実関係がよくわからない。もう一回見ようかな。でも暗い話は嫌いだしな。
しかし、その過去の隠蔽をさらに隠蔽するために、新たな事件の真相も隠蔽しようとしたという事だった。
最後に記者会見で警察トップに逆らい、みんなが慕って守ろうとした三浦友和が、自らの保身を捨てて、警察の隠蔽を公表し、真実を語る。
本当の正義を貫いてきた、姫川に報いる行為でもあったし、三浦友和が自分の信念である警察官としての本当の正義を見せた瞬間だった。
菊田が姫川に片思いをしているというのがこのシリーズの切ないみどころ。こんなカッコイイ刑事いないのに。
まあ、本当の警察ってたぶん、ごまんと隠蔽してそう。政治家絡みとかたくさんあるんだろう。
このシリーズの良さは刑事同士がみんなそれぞれくせがあり、相互に主張しあう人間ドラマにある。あとは事件の背景や深みだ。
この映画はちょっとわかりにくい。
2時間も要らない
捜査一課とヤクザ担当のぶつかりあい。見どころはここだけだっただろうか。基本は二人一組で捜査するものなのに、単独行動ばっかりの姫さま。竹内結子には向いてない気がした。
TVドラマもさっぱり見てないので、とんちんかんな見方しかできてなかったのも敗因か。ヤクザを相手にする警察モノ作品はもう古い。ヤクザだって生活が苦しい。トップに昇りつめようとする人も少なくなってるはず。そう考えたら、最初の推理で当たってるんですよね・・・
途中寝てしまったかもしれませんけど、きれいな竹内結子だけで加点・・・もう会えないのが残念でならない・・・
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