劇場公開日 2013年12月21日

「最近の日本映画の中ではベスト作品です。」永遠の0 時々映画を見る人さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0最近の日本映画の中ではベスト作品です。

2014年2月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

この作品は最初に本を読み感動しました。 どの様に映像化されるのか?と思いながらもなかなか映画館へ行かずにいましたが、急に思い立って映画を観ました。 私の感想は、最近の日本映画ではベスト作品だと思います。 物語の流れに自然と涙が出て、映画が終わった後もなかなか立つことが出来ませんでした。 また観たくなる映画です。
映画の感想では「戦争の美化」「特攻隊の美化」などの意見もありますが、私はこの映画は全く反対の「戦争はおろかであり」「死ではなく、生きて行く事を大切にする」その様な事をを考えさせる、非常に深い意味を持った映画でした。
映画の中で主人公宮部久蔵と戦友の景浦(現在ではやくざの親分と思われる役)の会話で、戦争は持てる技術で争うのであり、特攻という「死を持って戦う方法はおろかだ。間違っている。」という場面には、本当に感動を得ました。
実際に特攻で亡くなった方は20代の若者です。 しかしその特攻という戦術・手段を考えた人又その特攻をを強制した人は、自分は特攻を実行することもなく、持っていた権力を持って若者に死を強制し、そして戦後も自決をせず生き残り、恩給を受け、70歳~80歳まで長生きをしたとも聞いています。 本当におかしな話です。
そこに疑問を持って、若者を残して、残る家族を託し、自分が特攻を選択した主人公には、本の上又映画の世界の物語ですが、本当に心から感動します。
本当にこの映画は、最近の中では素晴らしい作品でした。 又この様な作品を待っています。

時々映画を見る人