劇場公開日 2012年12月15日

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「妊娠・出産コメディー、出産はつらいよ、でも男もつらいよ」恋愛だけじゃダメかしら? スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5妊娠・出産コメディー、出産はつらいよ、でも男もつらいよ

2016年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

難しい

幸せ

元ネタが妊婦向けの妊娠・出産ガイド本だからなのか、ラブコメのようでラブコメではなく、テーマはやや重め(不妊、流産もありましたし)、でもその割りにノリは軽く下ネタもあるアメリカンコメディ仕立てになっていたので、どこかこう掴みどころがない、微妙に乗り難い作品に仕上がってしまった印象を受けてしまいましたね。

まあ逆に言えば、現実離れした映画的な甘いラブコメとは違って、甘いものの先にある苦悩・葛藤・痛み等を描いていましたから、身近に感じれて感情移入はし易い作品だったかなとは思いましたが、やはり妊婦、または子を持つ母、将来結婚を考えている女性がいろいろと考えさせられる映画って感じで、男が見るには面白いともつまらないともどちらとも言い難いような、微妙な内容だったかなと・・・。

結局男はアタフタするしかない、ってまあ実際子を産むのは女性ですからね、男の方が圧倒的に覚悟は薄いですし、何か見てたら気が滅入りましたよ(苦笑)
イクメン軍団を通して、それでも子供は可愛くていいぞ~な部分も描かれていたのは救いでしたけど。
そのイクメン軍団にクリス・ロックの姿を久々に拝見、もっと弾けても良かったような?でも題材が題材だけに、どうしても中途半端になっちゃうんだろうなぁ。
まあとりあえず、綺麗事とは違って、妊娠・出産は甘いものじゃない、しかも苦しい、汚れる、情緒不安定の三重苦に陥る、けど、それを乗り越えた先には素晴らしいものが待っている、と言うのは十分伝わってきた作品でした。

で、内容はさて置き、キャストがめちゃくちゃ豪華、5組のカップルの女優陣が何せキャメロン・ディアス、ジェニファー・ロペス、エリザベス・バンクス、アナ・ケンドリック、ブルックリン・デッカーですからね!(ラジー賞の常連も多いけど)
まあそれ目当てだけでも見る価値はあり、逆に男優陣は、ロドリゴ・サントロやチェイス・クロフォードやマシュー・モリソンのイケメンぶりこそ目立ったものの、ネームバリューがあるのはデニス・クエイドぐらい、しかもデニスはクソみたいな男役でしたし、やっぱり男は微妙・・・な映画だったかなぁ。

スペランカー