きいろいゾウのレビュー・感想・評価
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ファンタジー。
原作も読まず、俳優陣のファンでもなく。
全体の空気感は良い。
天真爛漫で無邪気な奥さんと優しい旦那さんの田舎暮らしから物語は始まる。
あらすじには、「二人には秘密が」と言った類のことが書かれていますが、この「秘密」に重点を置いて観ると、正直肩透かし感は否めません。
原作はどうなのか未読なのでわかりませんが、色々な設定に説得力が欠けていて、終盤の話の流れに感動は出来ませんでした。
登場人物皆とても繊細で、完全なファンタジーなのです。
しかし、メルヘンチックな雰囲気や方言の響きはとても優しくて、絵本や少女漫画を読むように観るなら、悪くないと思います。
長いので退屈に感じなくもないですが、序盤面倒くさい程天真爛漫なツマに若干引きましたが、最終的に愛着も湧きました。
かわいい作品です。
悪くはないんだけど
奥さんの秘密はなんなんでしょう?
木々や動物とおしゃべりができるところ?少し変わってるけど、素敵な個性に見えたけど。満月になると具合が悪くなること?
原作、、読んでみようかなぁ、、という気持ちになりました。西加奈子さん好きです。
女心
二人にしかわからない男と女の事情。
相手が変われば同じ男でも又違う面を見るだろう。そんな男を愛する女もまた、愛ゆえに傷つきながらも二人の形を信じて待つことしか出来ない。ニッコリ顔で心で涙して、愛しい男の名を呼ぶ。
宮崎あおいさんが今回も人間以外と会話してしまう不思議女性を自然体で演じています。
向井理さん演じるムコさんの男のけじめも勿論、理解出来る。
結局はお互いを信じて思いやることしかできないのですね。
二人の裸で抱き合うシーンが生々しかったです。(3.8点)
こりゃ一体何だい???
序盤はおもしろそうだった・・
・・中盤や後半にかけてスピードが上がって、劇的におもろくなるのだろうな?と、勝手に推測してた・・。
な・ん・じ・ゃ・こ・ら・!
宮崎さんも向井君も濱田君も浅見姫香ちゃんも良かった・・。
原作未読だが・・
この脚本は一体ヽ(^o^)丿?
星☆評価は・・
DVD旧作基準で(*^^)v②
DVD買う度 『0』
モ1回見たい度 ◆
おすすめ度 **
デートで見る度 ◇◇◇◇
いわゆる『邦画らしい映画】だ・・※但しこれは褒め言葉では無い意味だぞ。
見えないものと見えてしまうもの。
ムコさんの向井理は、いまや「ゲゲゲ」の水木しげるにしか見えない。
ツマの宮崎あおいも、いまや二階堂ふみしか見えない。
特に、向井の演技、台詞回しはいっこうに良くならないのはなぜか。酷い。
それに、日本の映画は、抑揚を効かせ撮ろうとすると、こうもつまらなくなるのか。全体として、現実場面での言葉だけが浮き、背景描写がなっていない。
ゲゲゲと独り言で、この映画は、妖怪ものか?
それにしても、最後に「大好きなツマ」と向井に言わせるこの筋はなんだ?
救いは、言葉少ない援護をする「緒川たまき」だけ。
自分も「下手な関西弁」で言わせてもらうわ。−アカン。
じーん・あいまいさがいい
向井理が好きで 観損ねていた作品なので
DVD借りて やっと観ることができました。
たんたんとしていて 夫婦の日常が描かれていて
後半はなんと 夫には妻には言えない秘密があって
もう 夫の秘密といえば・・・ムフフ・・・女の影!!
なんて どこにでもあるような お話ですが・・・
妻もうすうす感じてはいるものの 言い出せず・・・
こういう あいまいさが 私は好きです
夫婦の間って どうこう 決着じゃなく
あいまいさが あって、長い人生 秘密のひとつや ふたつあって
秘密にしているわけではないけれど 話していなかったりすると
なんか 秘密になってしまったり・・・
原作は読んでいないのですが 私は好きな作品です
ツレが変わっただけでして
宮崎あおい。
好きな女優である。
少女の愛らしさと大人の女性の美しさを感じさせ、その笑顔はとても癒される。演技も巧い。若手女優の代表格。
だけど最近気がかりなのは、役柄。
「神様のカルテ」では櫻井翔の奥さん、「ツレがうつになりまして。」では堺雅人の奥さん、「天地明察」では岡田准一の奥さん、本作では向井理の奥さん…。
お互いを“ムコさん”“ツマ”と呼び合うのも「ツレ〜」に似ている。
“ツレが変わっただけでして”状態である。
まるっきり同じという訳ではない。
「ツレ〜」では自然体の漫画家兼奥さん、「神様のカルテ」「天地明察」では理想的な奥さん、本作では動物や植物と話が出来る?ちょっと不思議ちゃんで、珍しくラブシーンも演じている。
そこは若手演技派、演じ分けてはいるのだが、だけどやっぱり変わり映えはしない。
「少年メリケンサック」でのコミカル演技、「わが母の記」での自立した女性、W主演ではなく単独主演…そういう役をもっと見たい。
映画の方は、美男美女の夫婦の愛を温かく綴った、ファンタジーのような話。前半はほのぼの、後半はシリアスというお決まりの展開。
お互いの過去や秘密をほとんど知らずに結婚したムコとツマ。ムコ宛てに届いた一通の手紙をきっかけにぎこちなくなるが、二人は関係を見つめ直す。
衝動結婚した若い二人だが、結ばれる運命にあった…という印象。
お互いの事あまり知らないで結婚したんだからぎこちなくなるのは当然でしょう…と少々冷めた意見。
二人が結ばれる運命にあったのは、子供の頃読んだ絵本“きいろいゾウ”が関係しているのだけど、さほど重要な意味を成していない。
ツマは天真爛漫で可愛いが、かえってそれがぎこちなくなった時、情緒不安定に見えてしまう。
ベタと言ったらベタ。心温まる感動作と言ったら心温まる感動作。それ以下でも以上でもない。
消化不良。
本を観ていないが。
主演の二人が好きなので観に行った。
でも、正直これがベストセラー?という感じ。
宮崎あおいは表情豊かでうまいなとは思ったけれど。
田舎で、お金もないのに、食器やファッションがとてもおしゃれで
とても不自然。
宣伝で受けたイメージとは微妙に違いますが…
地元が舞台になっているということで、あまり内容を知らずに行ったのですが、非常に良かったです。
ハラハラドキドキという話ではないですし、序盤は特に、最後どうなるのかよく解らないくらいの田舎のマッタリ感。不思議な夫婦の平凡な田舎の日常。
そして、ありそうでなさそうな話。
ただ、宣伝の「出会って一ヶ月で結婚した」というのは本筋に関係があったのかどうかよく解らないですし、「お互いに言えない秘密」というのも確かにそうなんだろうけど、うーん?と。
宣伝の”ムコさんを返して下さい”という台詞から、どのような大事件が起きるのかと思ったら…
それと、濡れ場がありますが唐突な感じで、あれは必要だったのか?その分を別の描写に回した方がよかったのでは?と感じなくもなかったです。
料理が美味しそうだったのですが、エンドロールに「相可高校のみなさん」という文字を発見し、高校生レストランのメンバーが作っていた事を知りました。
(実のところ、ロケ地からそんなに離れてません)
そりゃ美味しそうで当然だと思った次第です。
つまり、愛だ。
原作を知らないので、十分に理解できない場面は多いものの、
観終えて思うには、けっこう単純なテーマだったのかなと思う。
愛する人が自分の方を向いていないと感じる時って確かにある。
それが、すぐに解決できる場合と、そうでない場合。
単純に浮気問題とかそういうことでなく(過去に住みつくような)
言いようのない不安に自分がさいなまれた時。
冒頭からの幸せな風景と裏腹に、今作のツマが(背中を眺めながら)
抱えてきたものは大きかったんじゃないだろうか。
その日記と題された本に記される事柄は、一見普通の日記だと
思えるし、こちらから見ればムコは、常にツマのことを心配して、
よく気遣ってくれている優しい夫だと思うのだ。
それなのになんでツマは、ムコにああいう態度をとるのだ!?
…と、人物説明が為されない本作に於いて^^;戸惑ってしまった。
ファンタジーとしてほのぼのと見られる部分と、リアル面では
ダラダラと日常の機嫌と不機嫌が続く描写に、段々飽きてくる…
という感想が多いのも、あー分かるなぁという感じがする。
しかし後半、ムコの過去が露呈され、ムコに届いた手紙もあって、
この夫婦はどんどん口を利かなくなる。
もっぱら不機嫌になるのはツマの方だけど、ムコは身近な人の死と、
そこから引き戻される過去、向き合いたくないものを突きつけられて
どんどん不安定になっていき、不機嫌なツマを支えられなくなる。
(相談事にうわの空。ありますよねー!ありますよねー!これって)
この辺りから段々とツマの心情に添えるかたちになる。
過去には拘らない。なんてどう言ったってそんなのある訳がない。
まして自分が大好きな人間がだ、苦悩を抱えているのに気付かない、
そんなことあるワケないだろう。口に出すか出さないかの違いで、
本当は何もかも気付いているんだよ…勘でね(夫婦なんてもんはさ)
私など言いたいことをガンガン言わないと気が済まない性質だから
「黙って待っていられないのか」と常に反省しきりだけど、
ツマのように、肝心なことを言わないタイプ(気遣いでしょ、これは)
って案外いるんだなと思う。この夫婦の場合、ツマのほとんどを
ムコが理解できているから(健康面以外では)問題なかったのかな。
でもムコの本音や、心の叫びを、ツマはムコの身近なものに触れて、
一生懸命に確かめていたんだと思うよ。
寂しいから傍で寝たい。とか、いきなり車内で喚いてみたり。とか、
あれは何だったんだ?と思ったことが、後半でスーッと理解できた。
病弱で絵本がともだちだったツマ、駆け落ち?同然でムコと田舎へ
越してきて、ずっとこの人に添い遂げようと頑張ってる中、ムコは
(水道事件で手を怪我させたのに)東京へ行ってしまった。
ツマがソテツに寄り添い、必死にお月さまに願をかけるところには
ツマ役の宮崎あおいに感情移入して、ちょっと泣けてきてしまった。
「ムコさんを、返して下さい!」
ムコが東京へ行った理由はこちらは分かっているので、それが済んで
(リリー夫婦も哀しかった。でもすごかったね、奉仕が。愛が。)
ツマの元へ帰り、また日常が始まったことは良かった良かったと思う。
ムコのトラウマが消え、ツマに聞こえる動物の声も無くなった。
でもまたこの先、夫婦にはなんらかの不安要素が襲ってくるんだろう、
一つ一つ乗り越えて、また仲良し夫婦に戻って下さいな。
結局のところ、本当にその繰り返しなんですよ。夫婦なんてもんはさ。
(そして歳をとって、アレチさんとセイカさんになるわけなんだよね^^;)
いっぱい はしょっちゃったね
原作を読んでいたので、表題が感想です。
映像化するのは難しいですね。この物語ははしょっちゃいけない箇所が沢山あって、でもそうするととても長い時間になってしまって、だからと言ってその時間を飽きさせないような事件は沢山起きなくて。
要するに映像化なんかしてはいけない原作だったのではないでしょうか。
ムコとツマの細かな感情の描写が雑になってしまう点
ツマと大地くんとの間に生まれた「恋愛感情」が上手に描かれていない点
などなど。。。
きいろいゾウの登場シーンや、大切な大切な登場人物の心理描写が
この映画では上手に表現されていなくて残念でした
「ラブストーリー」を全面出しするtrailerも好きではありませんでした。
これはもうプロデューサーの問題だと思います
素敵な日本家屋、美味しそうな料理の描写で救われました。
ほっこり暖かい映画でした
子供の頃、満月の夜きいろいゾウに出会ったツマは、それ以来、いろいろな声が聞こえるようです。
犬・雨・蜘蛛・ソテツ。そんなにみんなの声が聴こえたら、うるさくて仕方ないんじゃないか?と思いながらも、西加奈子ワールドの始まりと観ていました。
前半はシュールな場面が続き、どんでん返しを期待し観ていたのですが、いつの間にか、ツマとムコさんが、お互いの心の痛みを寄り添いながら埋めあっていく、優しさ溢れる物語となっていました。
しかし、ある一通の手紙から、二人の想いはほころび始めます。「ムコさん、妻を助けてください」と、したためられた手紙は、ムコさんが語ることのなかった過去からの呼びかけでした。
けじめを付けに東京に向かうムコさんに、ツマは雨に向かって「ムコさんをかえしてください!」と涙を流していました。
映画の中には、三組の夫婦が登場します。各々の夫婦は問題を持ちながらも、互いを助け合い寄り添って生きて行くのでした。
つまらない事で言い争ったり、すれ違ったり、二人でいるのに一人でいるより孤独だったり。でも、やっぱり、人は寄り添いながら生きているのです。
シュールな前半と違い、涙が込み上げる後半となりました。すれ違ってしまった二人の心は、いつかの昔のように繋がるのでしょうか?
全く化粧もしないツマさんが、こんなに愛おしく、ムコさんも普通に暖かく、いつしか優しさに包まれながら、映画館を後にする事が出来ました。
ほっこりする映画です。
原作の冗長さを克服していなく、ツマのご乱心も説明不足。キャストは素晴らしいが脚本に難アリ。
原作は、『きいろいゾウ』の童話と夫婦愛の物語が同時進行するユニークな構成。劇場化でもそのまま引き継いで、童話の部分はアニメとして再現されています。
また新婚の二人が新居として選んだ場所が、都会から遠く離れた山村で、日々の田舎暮らしを細々と描かれるのです。
そういう構成では、『しあわせのパン』に凄く近い作品だと思います。しかし、『しあわせのパン』では絵本『月とマーニ』の進行と本筋の実話部分の連携が凄くいい感動を紡ぎ出していましたが、本作の場合も全く繋がっていないことが気になります。
いくらスローライフやロハスが好きな人でも、前半の淡々とした描写は退屈ではないでしょうか。廣木監督の欠点として、無駄に意味の無いシーンをロングで引っ張るところがあり、原作の冗長さに引っ張られてしまったキライがあります。
後半になって夫婦がそれぞれに隠してきたトラウマが表面化して、波乱含みとなり、俄然飽きさせないスリリングな展開を迎えます。
ただ突然ツマが壊れだして、ムコに当たり出すというのは、説明不足ではないでしょうか。原因不明でヒステリックになったり、爪をとがらせて引っ掻いてくる=^_^=なんて、ムコでなくても、観客もなぜ?と困惑してしまいます。それも愛らしい新妻ぶりをたっぷり演じている宮﨑あおいがそれを表現すると、ひとしおです。
でもツマのご乱心の原因は明かされず、ご乱心と同時に家出してしまうムコが家に戻ると勝手に治ってしまうんです。
説明不足と言えば、ツマの特殊能力というか超能力というか、動物たちと話ができる不思議な力にも、何も説明がありません。最初からそういうものとして登場して、ムコの家出でショックを受けたのか、勝手に消失してしまいました。『しあわせのパン』でも動物たちの独白は面白かったですが、本作のそれもなかなか笑わせてくれます。
例えば飼い犬の、立場を全く弁えない肉寄こせと要求するところや、代わりににちくわをあげても、全く感謝しないわがままぶりには笑えましたね。それと、妻が悩んだときの相談役である蘇鉄は、まるで哲学者のように堂々とした答えを与えて、物語に異才な存在感を放っていました。
さて家出したように見えたムコの行き先は、昔思いを寄せたことがある人妻の元へでした。こころを病んだ妻を何とか立ち直らせたく、断腸の思いで夫がムコを呼び出したのが真相でした。三人の微妙な関係を描くこのシークエンスは、出演者の力演も伴い、見どころ充分です。
しかし本筋の流れからは、ツマとムコの関係が揺るぎ出すところまでは至らず、自宅に放置されたツマの苦悩が重く感じられなくなってしまいました。
冗長な原作をそのまま映画化したら、アラがそのまま映像化されてしまいます。本作の場合もう少し加筆して、『しあわせのパン』のような感動的なラストに持っていくべきではないでしょうか。
それでも原作に惚れ込んだという宮﨑あおいの演技は素晴らしい!そして、壊れやすいツマを大きな愛で包み込んだ向井理の抱擁力ある演技が見事に夫婦愛のハーモーニーを生み出しているのです。
やっぱり監督がもう少しエモーショナルな人だったら『しあわせのパン』のような感動作となっていたことでしょう。
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