「大統領が持つわ、撃つわ。」ホワイトハウス・ダウン ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
大統領が持つわ、撃つわ。
ここ最近の米映画が集中してホワイトハウスを襲撃するのは、
オバマ人気にあやかってのことらしいのだが^^;
とはいえ、そう何度もぶっ壊して内部を露呈していいのか?と
安全第一の日本人である私なんかは思ってしまうところ。
つい先日公開された「エンド・オブ~」と比べてしまう(狙い?)
部分もあるなと思ったが、蓋を開けたら、さすがエメリッヒ(爆)
ぜんぜん違った娯楽作品に仕上げている。
私を含めた中高年の観客には、今まで観てきたテロリスト物と
被るところが多く、非常に安心して楽しめる作品になっている。
悪くいえば単純で^^;捻りがなく^^;大甘で^^;まさかそんな!と
いうあり得ない映像が満載…という、エメリッヒ節が炸裂!!
疲れた身体と脳みそにはもってこい♪の超娯楽作品である(誉)
そもそも今作でこんなに笑えるとは思わなかった(爆)
主人公のC・テイタム。どうもこの人はすぐに踊り出しそうな
イメージ(初めて観たのがダンス映画だったもんで)が先行するが
今回はアラ!いきなり父親役ですか!?まぁすごい。
娘役も利発な子で巧かったし~(旗振り最高!)あまりに利発なので
学校でいじめに合っていないか?なんて質問をする父親に大笑い。
一場面につき一笑い。といった感じで、
安定したサスペンスよりもアクションよりも、どこにお笑い要素を
ねじ込んでくるのか?と後半はそればかりを期待していた^^;
決してコメディではないんだけど、いやホント絶妙だったなー。
で、大統領さん。
さすがのJ・フォックス、シリアスもコメディも縦横無尽にやって
のけるんだけど、まさか大統領役であそこまでやらされるとは!!
エアジョーダンまでは冗談で済まされる笑いだったけど、
後半のロケット弾に至っては、オイオイ、大統領が持ったぞ!って
何やらせてるんだ、それ!?と思うほどのパフォーマンス。
オバマ大統領が演説の度に銃器をもって出てきたらどうしよう(爆)
安全第一の日本人が要らない心配をしちゃうじゃないか。
全編を通してダイハードを彷彿とさせる作り。
テイタムは例によって白ランニングTを真っ黒に染めて闘いまくる。
カッコいいお父さん!に違いないが、これが職業だったら相当怖い。
犯人勢にもドラマがあり(手下は相変らずバカが多い)
主犯?がダブル構成(まさかの展開)だったのはなかなか巧いと思う。
しかしあんなのが内部に蔓延っていたら、大統領もやってられないね。
安定感のある脇役(M・ギレンホールなど)キャストにも安心感が漂い、
大変面白い娯楽作品を観させて頂きました…と満足して帰れる作品。
(今作のJ・ウッズにE・ハリスが浮かぶ。いいわ~♪名バイプレイヤー)