「『エンド・オブ・ホワイトハウス』の方が、シリアスかなぁ。」ホワイトハウス・ダウン 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
『エンド・オブ・ホワイトハウス』の方が、シリアスかなぁ。
今年は、ホワイトハウスを襲撃する映画の競作の年のようです。先に『エンド・オブ・ホワイトハウス(Olympus Has Fallen)』が公開され、こちらの『ホワイトハウス・ダウン』は後追い公開となりました。『ディープインパクト』と『アルマゲドン』と同じ関係ですね。
ホワイトハウスが襲撃されると言う同じテーマを扱っていても、その中身はだいぶ違います。『エンド・オブ・ホワイトハウス』の場合は、某国テロリストによって、襲撃されていましたが、こちらの『ホワイトハウス・ダウン』の場合は、内部犯行。内部からの手引によって大統領が窮地に陥る話といえば、『エアフォース・ワン』も同じ。中に敵がいると、どんなに鉄壁な守りでも、呆気無く陥落するんですね。でも不思議なのが、
もう少し『エアフォース・ワン』と比較してみると、『エアフォース・ワン』の時は、大統領権限の継承について物凄く慎重だったけど、今回の『ホワイトハウス・ダウン』では、結構あっさりと大統領権限を副大統領に移していましたね。なんか、もうちょっと苦悩しても良かったのはないかと。
不思議なのが、『エンド・オブ・ホワイトハウス』も『ホワイトハウス・ダウン』も、何故か下院議長をフィーチャー。『エアフォース・ワン』の時は、副大統領を持ち上げていたんだけどね。何で今年の作品では、副大統領ではなくて、下院議長にフィーチャーしたのか?正副両大統領を一気に失うという事態を、心配しているのか?
ちょっとツッコミ。やっぱりさぁ、地上発射型弾道ミサイルで飛行中の飛行機を撃墜するのはムリだと思うよ。あと、ソイヤー大統領が乗ったマリーンワン(VH-3D)を、何か、違うコールサインで呼んでいたなぁ。あと、あっさりシークレットサービスが倒されすぎ。確かに不意打ちではあったけどねぇ。
で、『エンド・オブ・ホワイトハウス』と『ホワイトハウス・ダウン』のどちらが良かったかというと・・・、アクションとしても、リアリティとしても『エンド・オブ・ホワイトハウス』かな。でも、映画自体のリアリティは低いかもしれないけど、本当に襲撃・占拠されるような事があるんだとしたら、『ホワイトハウス・ダウン』のパターン=内通者なんでしょうね。