「.」死霊のはらわた 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅にて鑑賞。原題"Evil Dead"。同タイトルではあるが、前作('81)のリメイクと云うよりリブート作。ゴア描写が充実したひたすら痛い一作で、その描写からウクライナでは上映禁止の憂き目に遭っている。原点回帰と云う監督の拘りからCGは、効果を出す機器と役者を吊るワイヤーを消す作業以外殆ど使われなかったらしい。このテのに多いメタルやラップに頼らないゴシックチックなR.バニョスの音楽も好感が持てる。ただ前作のおどろおどろしい雰囲気や不気味さ、全篇に漲るテンション等を期待すると裏切られる。50/100点。
・ クンダ アストラダ モントセ カンダ
・序盤、現代が舞台に切り替わる箇所、天地が逆になったカットから森中を車が走る鳥瞰のシーンが佳かった。何故か本篇では使われなかったシーンが事前に公開されていたトレーラーに数カット見受けられる。“デビッド"David"”、“エリック"Eric"”、“ミア"Mia"”、“オリビア"Olivia"”、“ナタリー"Natalie"”とキャストの頭文字を繋ぐと"DEMON"となり、この内“デビッド”・“ミア”兄妹のファミリーネームは“アレン”と云う遊び心の設定がなされている。
・前作('81)主役の“アシュリー"アッシュ"J.ウイリアムス”のB.キャンベルが(共同)製作と共にエンドロール(本篇では設定としても登場しなかったが、クレジットロールの間、前作テープの声でカメオ出演していたB.ドリアンが同じく声のみの出演をしている)後にカメオ出演しているが、そのシーンは内輪受け以外、意味不明。亦“ミア”のJ.レヴィ登場シーンでは、ミシガン州のスエットシャツに腰掛ける色褪せた車が'73年型デルタ88と前作を知る者はニヤリッとさせられる。
・鑑賞日:2014年6月29日(日)