「繰り返される悪夢から逃れる方法」推理作家ポー 最期の5日間 bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
繰り返される悪夢から逃れる方法
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大好きな19世紀ものとしては、ちょっと不満。今春のシャーロックと比べてしまうと、どうしてもね。謎解き/サスペンス部分に、今一つの捻りがあっても、って思います。それと、R15だよ、やっぱり。12歳の少女を煙突逆さづりにするわ、病的肥満のおじさんをスイングするギロチンで腹から真っ二つにするわ、もーーーーーグロ過ぎるし。19世紀のレクターかよ。
妻を亡くした後、BLACK DOGの様に付きまとってきた孤独・絶望に、再び苛まれるよりは、殺人誘拐犯の差し出した「毒」を口にし、彼女の隠し場所を訊き出す可能性にかけたポー。何の迷いも躊躇もなく。ここですよね、見どころって。他に手は無いのか、なんて考えもしない。
舞い落ちてくる粉雪を見上げながら、おそらく絶命したポーは、偶然通りかかった老人に犯人の名を告げる。刑事は犯人の逃亡先であるフランスへ先回りし馬車に乗り込んで来たところを撃つ。ルーク・エバンスがやたらかっこ良い!
ポーがその知性の全てと命を懸けて守ったものは、孤独と絶望感から救ってくれたエミリー。戦った相手は、自らを再びそこに陥れようとする狂気。Black Dogは悪夢障害の症状。逃れる手段は、命を賭けることだった。って事で。
もう一捻り欲しかったけど。
雰囲気好きなので、良かったです。
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