「異色西部劇」ジャンゴ 繋がれざる者 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
異色西部劇
黒人が主人公という異色西部劇。タランティーノの人種差別に対する思いが吹き溢れ、それでも彼らしく血肉吹き飛ぶグロ映像も満載(笑)。
まずはシュルツの賞金稼ぎたる存在の面白さ。いきなり善良な保安官も殺すのか?と思わせておきながら、そいつも指名手配犯だったというからくり。そして連邦保安官が現れても法執行中につき云々という決め台詞によって手出しさせない面白さ。ジャンゴを拾ったのも、実は列車強盗をはたらいた悪人たちを見つけるため。その屋敷でのやりとりも面白いが、用心棒を殺されたとして農園主や従業員たちが彼らを夜襲する・・・その中にジョナ・ヒルもいた!
徐々にガンマンとして成長したジャンゴを連れ、彼のために性奴隷とされていた妻を救うために旅をする。どこの大農場でも黒人奴隷の扱いのひどさが浮き彫りにされ、一見立派な大農場主(ディカプリオ)も黒人差別の酷さが痛快に描かれる。
ドイツ語を喋れるという珍しいジャンゴの妻ブルームヒルダはすぐに見つかるが、奴隷格闘技の奴隷を買おうとするシュルツの作戦はまんまと失敗。結局は銃撃戦で修羅場と化す。シュルツも農場主もあっけなく死んでしまうところもタラちゃんらしい演出なのか・・・
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