劇場公開日 2012年7月14日

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「世界観は同じ」ピラニア リターンズ MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5世界観は同じ

2017年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

頭を空にして何も考えずに鑑賞できる映画であることには変わりなし。このように世界観は受け継いでいることには安心したが、全体的にスケールダウンしているように感じる。今回はプールが舞台だが、迫力や恐怖感、CG、グロさ全てが中途半端だと感じた。グロさは本作の売りであったはずにも関わらず、この有様は頂けない。一番残念に思ったのはCGだ。本編の中盤で、川に潜むピラニアが主人公らに飛び掛かってくるシーンがあるのだが、その際に水面に映ったピラニアのCGがひどすぎる。劇場公開作がこんなので良いのか。よりにもよって、話題作の続編だ。製作陣はもっと気を引き締めて欲しいとすら感じる。
そんな本作でレベルアップしたのがエロ描写と下品さ、そしてコメディ要素である。ソフトでは無修正のため、全裸の女性の股間がもろに映る。その他にもベッドシーンやらなんやら、もうお腹いっぱいだ。また、嘔吐シーンや男性器を切り落とす長尺のシーンなど、笑わせたいのか引かせたいのか、はたまた怖がらせたいのか、よく分からない。コメディに徹したのはまあ良しとしても、腑に落ちない感は半端ない。前作を観て興味を持った方に対して過度な期待をするべからずと忠告をしたい。

Mina