「正当に評価されてほしい」ラヴレース Tommyさんの映画レビュー(感想・評価)
正当に評価されてほしい
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メディアの取り上げられ方的にもアマンダのヌードに期待して観る人もいるかもしれないが、シリアスな内容のいい作品なので正当に評価されて欲しい。
ヌードを売りにする映画ではなく、ポルノ界とDVに対し主張するシリアスな内容としてアマンダが脱ぐ必要があったんだと思う。
構成も凝っていた。
初めは順風満帆なように見せておいて、後から同じ場面について、裏の厳しい現実を見せながら描くことで、どれだけ世間から見た姿が表面上でしか捉えられることができないかを描いている。
バイアスは排除しようとしてもしきれないのだ。
警官がサインをねだったように、裏でどんな事が行われているかをうっすらとは知りつつ、本当の想像力には欠けるから、何だかんだでポルノのファンの人はいて、そこに金が入るから、ああいった業界は絶えない。
世の中には合法でも非道なビジネスは存在する。
本当はリンダのような女性も、自分で自分の人生を正当に歩む決断力をもつべきなのだけれど、そうなれない弱さを持つがゆえに利用されてしまい、どうしようもない烙印を押される子は今も多い。
自分の人生は自分で決断していかなければならないが、そうなれない弱者を利用するビジネスがあり、さらに大衆の想像力に欠ける行動が、めぐりめぐってそれらのビジネスの存続の助けになっていることもあるということを考えるきっかけになって欲しい思う。
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