桃(タオ)さんのしあわせのレビュー・感想・評価
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生姜が入っていません…!
桃さんとロジャー(アンディ・ラウ)の二人の演技、関係性の変化がとても良かった。60年務めた桃さんは、寛容で雇い主に対しての礼儀が素晴らしい!だけど、お料理(お掃除も)に関しては、パッチリ言うのがかっこいい!自分の雇い主に対しても「臭い。生姜が入っていませんね」香港映画でよくみる場面で私がびっくりするのは、あんたの口臭「臭い!」です。仲がいい間柄通しの会話なのですが、私はドキッとします。日本でそう言わないから。匂いや香りに関して、デリケートなのかな。或いは日本が鈍感すぎるか、ストレートに言えないのかな。
ロジャー(アンディ)が最初は単なるボンボン、よかった。それからの変容が自然でゆっくりで素敵だったと私は思いました。
桃さんがとにかく素晴らしい。そして、アンディ、よかった。アンディ・ラウは(私の単なる妄想です)とてもいい人なんだと思います。はっきり言って、役者としてはウブすぎるのかもしれません。トニー・レオンにはなれないし、なる必要もないです。この映画で「ロジャー」できるのは、アンディだけだよ、と私は思いました。そして、桃さん、あったかくて、きれいで、優しい。
こういうお芝居できるアンディ、いいと思う。でも、これだけではダメだし勿体ない!役者って難しいなと思いました。でもロジャーできるのは、アンディだけだよ💕
本当にしあわせ?
アンディ・ラウがいい人過ぎやしないだろうか。もっとクールで気ままな感じがしたほうが、家政婦の作った食事を当たり前の顔をして食べてる人物としては自然な気がした。
なぜか印象に残ったのは、桃さんが老人ホームのトイレのあまりの汚さに辟易するシーン。香港の街中のトイレの汚さは知っているが、あっちの人でもあの汚さには閉口することが意外だった。きっと、桃さんはトイレもきれいに掃除するできた家政婦だったのだろう。
歳をとるまで家政婦として、一つの家庭で働く女性の老後がどうなるのか、以前から気になっていた。やはり寂しいものである。いくら老人ホームに入れてもらえても、面会に来てもらっても、本当の肉親ではないから。
理想的過ぎかもしれないが、こう有りたい
長年、裕福な家庭に家政婦として働いていた桃(タオ)さん。ある日、脳卒中で倒れてしまう。当たり前のように世話して貰っていた雇い主の息子で映画プロデューサーのロジャーは、桃さんの大切さに気付き、介護をする…。
11年振りの映画出演となったディニー・イップがヴェネツィア映画祭で女優賞受賞。
アンディ・ラウがプロデュースも兼ね、ノーギャラで出演。
サモ・ハン・キンポー、ツイ・ハークらが本人役でゲスト出演。
老いや介護は万国共通。
なので、すんなり作品世界に入り浸る事が出来る。
介護を描いた映画と単に言ってしまうのは勿体ない。
若い者が老いた者を介護する。
それが親子同士なら当然だが、他人の面倒を見るのはなかなか出来る事じゃない。
ましてやこの映画の二人は、雇い主と雇われの身。言わば、立場逆転。
が、桃さんが尽くしてきた歳月は60年。
長い歳月を隔てれば、血の繋がりが有ろうと無かろうと特別な存在になる。
映画の中で、ロジャーはプレミア上映という晴れの舞台に桃さんをエスコート。桃さんの病状が悪化しても献身的に介護を続ける。
老老介護が問題となっている昨今。「愛、アムール」のような厳しい現実も映画の中の出来事だけではない。
本作はひょっとして、理想的で出来過ぎかもしれない。
しかし、見習わなければいけない姿、目指したい姿がここにある。
殺伐とした北京、上海、そして香港
だけど捨てたもんじゃない
僕は仕事で内蒙古や北朝鮮国境の
丹東まで行きましたが、拝金主義に
染まり切ってました
東洋では金持ちほど
下品
立派な人は皆市井で
ひっそり
そんな映画です
アンディラウ
これも捨て難い
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