奇跡のリンゴのレビュー・感想・評価
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吉田智子&中村義洋の脚本がもたらす説得力に唸る
不可能と言われたりんごの無農薬栽培に取り組み続けた木村秋則さんの実話を映画化。
実話だから嘘をつくわけにもいかないなかで、吉田智子と中村義洋監督が共同で執筆した脚本が、木村さんに寄り添いながらも、良い意味で余白を作り、それが演じ手たちにとって大きなヒントをもたらしたように感じた。
実際に青森へ行き、木村さんに会い、無農薬リンゴもご馳走になってきたが、「言うは易く行うは難し」ということを痛感させられ、まざまざと見せつけられた。中途半端な覚悟では実現しえなかったことを、阿部サダヲを菅野美穂が見事に体現してみせた。
たくさんの気づきと経験を分かち合ってもらえた不朽の名作
木村秋則氏の実話であり、
絶望的な状況に立たされながらも、無農薬リンゴの栽培に挑み続ける姿を描いた感動の物語
人生の困難に立ち向かってまわりの批判を浴びながらも、どうやったら出来るのか?を考えて行動している姿がとても印象に残りました。長く反映していくためには農薬を使えないですし、何よりも妻をアレルギーから守ろうとするところから挑戦が始まります。
そこから、ベストセラーとなる物語が創られていきました。
無農薬リンゴ栽培がどれほど過酷かが人間関係にも表れ、家族や周囲との関係が崩れ、心身ともに木村さんが追い詰められていきます。
ビジネスの世界でもパラダイムシフトという7つの習慣の言葉がありますが、まさに木村さんが自然との向き合い方を変えた瞬間から希望に満ちた方向へ進みます。
そして、役者の選出もとてもハマっていて、阿部サダヲさんと菅野美穂さんが演じる夫婦像は、時に切なく、時に心温まるものでした。
人間関係、大事な人を守ろうとする気持ち、挑戦の大切さ、まずやってみる精神
たくさんの気づきと経験を分かち合っていただけるこの作品はとても良いものでした。
書籍としても存在するので、映画ではなく本が好きな人も読んでみてはいかがでしょうか。私にとって「人生のベストセラー」とも言える一作でした。
諦めずに目標に向かってやり抜くことの大切さ
実話を元にした作品。
今一緒に仕事している友人が10年以上前に、とあるレストランでこの木村さんの奇跡のリンゴを食べたことがあるというエピソードを聞いていたので、“奇跡”という言葉にどんな背景があるのか、期待を胸に鑑賞しました。
外野が何と言おうと、どれだけ失敗したとしても、諦めずに結果になるまで信念持って取り組み、やり抜いた木村さんの努力と強さ。
その木村さんを色々あっても支える家族や周りの人達の存在の素晴らしさに、自分も家族や周りの人、仲間たちに支えられていることをどんな時も忘れてはならないと気づきました。
自分の信念を貫き、結果になるまで諦めずにやり抜くこと、
前を向いて笑顔でいることと、支えてくれている周りの皆への感謝を忘れずに、私も真摯に仕事に取り組みます!
おいしいリンゴの旅‼️
リンゴにぎりしめて。
原作を読んだ時に木村さんの生き方、人柄、考え方すべてに感動したこと...
努力が実る、本当の瞬間
【苦しい時程、笑顔が大切。愛妻の健康を考え、チャレンジした"無謀"な事が長く苦しい時を経て、奇跡をもたらした物語。】
監督・脚本は"この人の脚本ならば大丈夫"中村義洋。(自分の中で勝手に命名)
りんご農家を仕方なく継いだ秋則(阿部サダヲ:嵌り役)は妻、美栄子(菅野美穂)が毎年皮膚がかぶれ、数日寝込む理由を知り、始めた事とは・・・。
1年目、2年目位迄は、観ていて"もうすぐだろう・・・・"と思いながら観ていた私が甘かった。
秋則が東京に出稼ぎに出るシーン(で、酷い目に逢う。)や、田を売るシーンや、周囲の畑に"迷惑"をかけてしまい、村八分に近い状態になるシーン(このシーンが一番観ていて辛かった・・・)や、子供達に泣かれるシーン等が続き、
-辛いぞ、悲しいぞ、阿部サダヲだぞ!笑いが欲しいぞ!と思いながら、鑑賞続行。-
〈それ故に、あの"白い花"が咲き誇る、素晴らしいシーンでは涙を堪えるのが、難しかった作品。
結末が分かっていても・・・。〉
〈2013年6月9日 劇場にて鑑賞〉
こんな感動作なのに知名度低くない?
全編通じて、夫婦愛の深さと大切さをガッツリ観られる。
決して押し付けがましくなく、ピュアそのもの。
だから映画全体が美しい。
実際、10年余も試行錯誤を人は続けられるだろうか。
成功の道筋すら見えない中で、自分一人ならまだしも、
家族を巻き込み、心も体もメタメタにされながら
耐え続けられるたろうか。
まさに自問自答だ。
キャスティングの成功もこの映画の評価だろう。
阿部サダヲさん、菅野美穂さん演じる夫婦像。
ホントに素晴らしく映りました。
そして何より義父役の山﨑努さん。
偏屈オヤジなのかと思ったら真逆。この人あっての
このストーリーだ。
りんごに限らず農業は美化される生業ではなく、
苦労と激務の連続でしょう。
この映画を見て、より一層大地の恵みと、従事する方々への感謝の想いを強く持たなければと痛感しました。
本当にいい作品でした!
無農薬が一番!
リンゴを味わって食べたいと思う
菅野美穂も阿部サダヲも良い俳優だな~。 昔、プロフェッショナルの...
菅野美穂も阿部サダヲも良い俳優だな~。
昔、プロフェッショナルの企画で岡村さんが過去の出演者のかたと話すときに本作の主人公のかたが登場された回がすごく印象的でした。
強烈な挑戦は自分だけでなくまわりも迷惑こうむってそれでも歩んでいく姿は純粋にすごいと思いました。
家族の、しかも子供の苦労を知ったらまともな神経ではできないと思う。
「リンゴ農家だけど歯がないからリンゴ食べられないんだ」って対談のなかで笑ってたけど、冗談混じりで話してたけど自分で歯を引き抜くのはかなりの覚悟と後悔のなせる技だと思う。
阿部サダヲでかなり場面が緩和されて、菅野美穂の表情で誤魔化されてたけど、この話結構イッちゃってる感じがした(笑)
●とんでもない奇跡。
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