「貧乏家族の話」奇跡のリンゴ omotiさんの映画レビュー(感想・評価)
貧乏家族の話
試写会で観に行きました。
無農薬リンゴを完成させるまでの努力が描かれているかと思いきや
ただ自分勝手な主人公に振り回される家族という印象でした。
無農薬リンゴを作る過程での失敗の原因を追及する苦悩や
成功させるためのひらめきや理論を組み立て、繰り返して
やっとの思いで完成!!という物語を期待していましたが
ただのヒューマンドラマでした。
行動のほとんどが主人公の思いつきによるもので、
緻密なシミュレーションや計画性もなく
行き当たりばったりな主人公でした。
失敗しても、何で?何で?ばかり。
失敗続きでついに生活に支障が出るくらい貧乏になっても
がむしゃらにリンゴを作り続ける姿に同情はできませんでした。
結婚して家族を養わなきゃいけないのに
もっと家族のことを第一に考えてほしい。という見方しかできず
主人公の悲壮にはまったく共感できませんでした。
挙句の果てには幸せになれないと言い
離婚しようとして家族を悲しませ
自殺を図るというなんとも自分勝手な主人公でした。
主人公が不良にカツアゲされるなど、
ただ、ただ、かわいそうなだけの演出。
リンゴ関係ないじゃん!と思うシーンも少なからずありました。
~良かったところもあります~
飽きずに最後まで見れたのでつまらなくは無いです!
無農薬リンゴ完成のヒントは
大自然による土や食物連鎖??によるもののようでした。
自然の素晴らしさを知れたので
そこをもっと噛み砕いて全面に強調してほしかったです。
完成したリンゴはとても美味しそうで
無農薬のリンゴを食べてみたいなぁと思いました!
あと菅野美穂さんかわいいです!
これ実話ですよ?夢物語を期待しすぎではないですか?
誰も成し遂げたことの無い無農薬リンゴを作るのは順風満帆にいくはずがありません。どの農家にも言えることですが、前例のない物を作り上げるのがいかに大変なことかを作品で感じ取れなかったのが残念です
あれだけ長い年月をかけてやってもそう簡単には作れなかったのですから。リンゴの木は作品でも出ましたが、繊細な植物なのです。