「ティーンガールズの契約と恋の行方」劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ティーンガールズの契約と恋の行方

2025年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

カワイイ

 見た目の美しさと音楽のすばらしさを兼ね備えた芸術作品である。テレビシリーズの総集編で二部作の前編にあたる今作は、バッドエンドで終わる。

 何かを雑にパロディしたような、ふざけたようなキャラデザインだが、真似して書きたくなるほどの魅力がある。アンパンマンやドラえもんを落書きする人は多いが、セーラームーンをスラスラと落書きする人は少ない。アイドル歌手で例えると、松田聖子さんやモーニング娘。のメジャー感と真似のし易さのような感じ。

 私はこの作品については無知であったため、ショックなストーリーにダメージを受けて、鑑賞後は少し感傷に浸った。

 時間を置いてみて氣が付いたのは、登場人物の女の子たちが魔法の世界に契約して入るシステムが、なんだか契約してデビューする芸能界と似ているということ。しかし芸能界は、大人たちやファン、同業者も沢山いて、惚れたり惚れられたりするわけで、自分だけでなく親や兄弟の人生にも大きく影響を及ぼすので、もっと複雑である。なので、あくまでも似ている要素がある、という程度である。

 契約をしてしまえば、もう元の世界線には戻れない。特別な存在として生きる、その先に何が待っているのか。契約をして輝かしく活躍していた親友の 美樹さやか が、近藤真彦さんに恋した若かりし頃の中森明菜さんを彷彿とさせて切なかった。

Don-chan
PR U-NEXTで本編を観る