伏 鉄砲娘の捕物帳のレビュー・感想・評価
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信乃が好きなら満足できるだろう
初めて付き合い以外で足を運んだ映画だった。原作が好きだったのでいそいそと見に行った。シノの雰囲気がイメージ通りであり、原作はあやふやな関係だった二人がきっちり恋愛関係になっていた所が嬉しかった。原作改変やら矛盾もあったが、ひどく感動したのを覚えている。見終わった後にジーンときた
AmazonPrimeで推されて
一個一個のエピソードや「間」がのっぺりしていて、アニメーションとして最悪。
アニメなので、現実のようなことをやれとは思わない。ストーリーというより、一個一個のシーンの間に強弱がないからのっぺりしている。
また、絵の方も、例えば人が大きく飛躍する時にグッと腰を落として跳ぶ・モノを支える時の登場人物の体の支え方など、そういう「キャラクターへの命」がない。わりとジャンル問わずアニメ映画を見てきたけれどこんなひどいアニメーション初めて見た……。
カラフルに描けば「絵が綺麗」と褒められるとでも思っているのか。
世界観がいんじゃない!
架空の江戸のカラフルさが綺麗でした。
江戸の人々の暮らしを描いた四季が美しい
原作は週刊誌の連載で読んでいたがアニメ化するとは思わなかった。たしかに実写可能かどうかというより、人と犬の血を引く〈伏〉と猟師の少女・浜路の心が一本の線で繋がることをストレートに描くとすればアニメのほうがブレが無いのかもしれない。
狩るものと狩られるものが一本の糸で繋がったとき、狩る者は奪う生命の尊さに敬意を持つ。それが狩る者としての心構えと祖父から受け継いだ浜路と、狩られる運命を背負った信乃の交流以外、話に無駄な枝葉がつかない。
信乃が浜路に対して牙を剥かないのは、奪われる運命の命でも無駄死にはしたくない、奪われるべき価値のある者にのみ奪われたいという気持ちがあるからだろう。
枝葉のない直球勝負のお伽話に変化をつけたのが、江戸の町の人々の暮らしぶりだ。この話の江戸は架空の水上都市だが、往来を行き交う人々、物売り、子供たちのハツラツとした笑顔を四季を通して描いた背景は、細かなところまで動き、また気が配られていて美しい。
架空の都市ということで、吉原の門灯などの遊びも愉しい。
原作が意外に短かったと記憶する。そのため無理なく映画の尺にまとめ上げることができたようだ。
残念なのは音。この作品に限らず、日本のアニメは甲高い音が多い。声も効果音も音域が高い。もう少し柔らかい音作りをしてもらえたら嬉しい。
大島ミチルの音楽は落ち着きがあり、江戸の風景をよく盛り上げていた。
縦書きの縦スクロールというエンドロールは珍しい。
せつなくてせつなくてせつなくて、そしてさわやか
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