「バカバカしいポリス・コメディ映画だが、実は結構伏線回収がすごい!」21ジャンプストリート たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
バカバカしいポリス・コメディ映画だが、実は結構伏線回収がすごい!
ジョニー・デップの出世作『21ジャンプストリート』というテレビドラマを現代の価値観に合わせてリメイク。
ヘッポコデコボココンビの警官シュミットとジェンコが、麻薬の蔓延る高校に潜入調査をし、その元締めの逮捕を目指すポリス・コメディ映画。
主人公である冴えない警官シュミットを演じるのは『ナイト ミュージアム2』『マネーボール』のジョナ・ヒル。
もう1人の主人公であるおバカな肉体派警官ジェンコを演じるのは『G.I.ジョー』『親愛なるきみへ』のチャニング・テイタム。
ヒロインである女子高生モリーを演じるのは『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』の、のちのオスカー女優ブリー・ラーソン。
麻薬の売人エリックを演じるのは『スーパーバッド 童貞ウォーズ』『君がくれた未来』のデイヴ・フランコ。
21ジャンプストリートに所属する潜入捜査員の1人ヒューガジーを演じたのは『ソーシャル・ネットワーク』『ビーストリー』のダコタ・ジョンソン。
また、ドラマ版の主人公トム・ハンソンがカメオ出演しており、演じるのはドラマ版と同じくジョニー・デップ。
主演のジョナ・ヒルとチャニング・テイタムは製作総指揮も担当。
ジョナ・ヒルはさらに原案としてもクレジットされている。
日本ではビデオスルーになったものの、出演者が超豪華!
基本的にはバカバカしいコメディ映画ですが、イケてない高校時代を過ごしてきたジョナ・ヒルがその青春を取り戻そうとする様は観ていて共感するところもあり、胸に迫るものがありました。
とはいえ、主役の2人のバカさ&倫理観のなさにはうーん、と思わざるを得ないところもあったかな…
高校生活の描写には共感できないし、ギャグもそれほど面白いとは思いませんが、クライマックスでの伏線回収は見事。
股間を打ち抜くというあまりにバカバカしい展開がオチとは恐れ入った…
驚いたのはやはりオリジナルキャストであるジョニー・デップの登場!そしてまさかの展開!オリジナル・ドラマのファンはびっくりするでしょ、あれ!
あんなに雑な感じでいいの!?
アメリカらしい大味なアクション&コメディ映画。終盤に向かうにつれて盛り上がる楽しい作品です。
スタッフロールがやけにカッコいいー!