「人生の「トウガラシ」だ、分かるかね?」大統領の料理人 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
人生の「トウガラシ」だ、分かるかね?
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映画「大統領の料理人」(クリスチャン・バンサン監督)から。
フランスのミッテラン大統領に仕えた女性シェフの実話らしい。
彼女が男性社会の中で孤軍奮闘する姿は、拍手に値するが、
やはり「いじめ」は、精神的にイライラしていたようだ。
そんな時、彼女を是非と、仏官邸へ呼び寄せた仏大統領が、
自分も思うようにいかない国の政治で悩みながらも、
静かに彼女に声を掛けるシーンが印象的だった。
「最近、いじめられているな? 私もだ、逆境だよ。
だが、逆境だからこそ、私は頑張れる。
人生の『トウガラシ』だ、分かるかね?」と。
料理人の彼女は、頷いて「いい夜を・・」と返す。
この「逆境は、人生のトウガラシ」という表現が面白い。
それは、トウガラシだけでは辛いだけだが、料理によっては、
隠し味になったり、うま味を増す効果にもなる。
「いじめ」などの逆境も、長い人生に深みを与えるもの、
そう考えれば、この逆境もなんとか乗り切れるだろ?
そんな意味なんだろうと思うが、私の考えすぎだろうか。
分かり合える大人の会話だったなぁ。
P.S.
「デザートは『尼さんのおなら』(ペドノンノ)」はメモ対象。
私の住む町に「ペドノンノ」というケーキ屋さんがあるから。
そんな意味だったんだ、と可笑しくなった。
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