「出てくる料理がとにかく美しい」大統領の料理人 パン子さんの映画レビュー(感想・評価)
出てくる料理がとにかく美しい
料理が素晴らしかったです。
美しい!けど、気取ってんじゃなくておいしそう!
見るだけでわぁあ〜って声がもれるような料理ばかりでした。お腹減っちゃいます。
メニューを聞くだけでしあわせな気持ちになれますよ。
大統領もいいですねぇ。素敵な人柄で描かれていました。
気さくなおじいちゃま好きです。
で、ストーリーは勤め始めてから辞めるまでの話と
辞めたあとの主人公の話と同時進行で進んでいく訳なんですが、
素晴らしかった職場が段々と居心地の悪い場所になってしまう悲しさや
違う部署の人達との軋轢
その辺がとてもリアルでした…あるよね、こういうことってね。
あと、ルールを守ろうとして本来の栄養管理の仕方が全く分かってないくせにメニューに口出ししまくってくる医師(?)の女性が出てくるんですけど、
こんな人にメニューについてとやかくいわれるなら辞めちゃうなと…。
主人公のオルタンスには共感できます。笑
ただ、オルタンスにもちょっと改めなきゃいけない部分があるような気がする。
この実話は彼女の面から描かれているので、彼女の都合が良いようになってる所があるんじゃないかなと。
自分の農場使ったりするのも、流石に遠慮するべきだったろうし。
きっと本当に質の良いものだったんだろうけど。やはり自分の利益になりすぎていると駄目よね。
前半は仕事が充実しまくってて料理も美しいし素敵なんですが、
環境が変わってしまう後半に進むにつれて、少し苛々させられる所があります。
辞めた後のオルタンスが
とっても幸せそうに演出されてはいるんですが、やはり前半の華やかさと落差がどうしても感じられしまって、観た後ちょっとだけさみしくなりました。
いい映画だとは思いますが、ストーリーが好みでなかったので評価低めです。
実話だから仕方がないけど!笑