劇場公開日 2013年5月17日

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「キャメロンファンなら普通に楽しめるコメディ映画」モネ・ゲーム phoenix1さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0キャメロンファンなら普通に楽しめるコメディ映画

2013年5月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

萌える

美術品をめぐる贋作詐欺を題材にした映画ですが、ストーリーは単純で難解なところはありません。それだけに知的な快感はあまり感じません。主人公のハリー(美術学芸員)がでっち上げる作り話は、消息不明の名画「積みわら」の連作が、キャメロン演じる詐欺の相棒PJ(テキサス娘)の祖母が住む田舎(トレーラーハウス)にあったという設定ですが、実際の祖母の様子を伝えるシーンが少し醜く描かれすぎている気がしてコメディーを逸脱したなんだか悲哀を感じてしまいます。

キャメロンは、年齢を積み重ねても、役柄を超えて、お茶目なキャラクターはそのままで、しかもセクシーです。ただし、どろどろの恋愛劇はありません。お色気シーンもあっさりしています。あくまで「詐欺」という社会悪を、視聴者がストーリーの展開の中でなんだか許せる気になっていきます。そして最後には爽快感が残る映画に仕上がっていいます。

余談ですが...
別のレビュアーの方も触れていましたが、登場する日本人の収集家と取り巻き連中が、欧米人から見て「典型的な真面目にうざい日本人」(日本人の特徴をよく捉えていると感心してしまった)を演じていて、このまま終わったらちょっと悲しくなるところでしたが、最後の展開で少しホッとしました。

映画は、ドキドキ感こそ少ないですが、娯楽ものとして十分楽しめる内容に仕上がっています。とくにキャメロンファンには見逃せませんね。

phoenix1