ローマ法王の休日のレビュー・感想・評価
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「教皇選挙」から流れで観たが驚愕の結末!
「教皇選挙」がとてもよかったので、おすすめに流れてきた本作も鑑賞。
コメディらしいが、そんなにコミカルなものでは無くほのぼのした作品。
こちらの作品も前教皇の葬儀から始まりコンクラーベが行われる。あろうことか誰もが面倒な教皇にはなりたくないと祈っていた笑
これは「教皇選挙」とは違い、聖職者ながらも人間性が垣間見えて面白かった。
場違いな質問や間違った報道をするリポーターもいて何やってんだか笑
予想外に選ばれたメルヴィルは余りのプレッシャーに押し潰され、お披露目直前に「無理だー!!」と叫びながら逃げてしまう。
おっと、こんな展開になるのかとびっくり!
お披露目まで誰が新教皇なのかは絶対に漏らせない為に、呼ばれた精神科医含めて関係者は閉じ込められてしまうとは、、、大変なこった。
結局鬱状態になってしまったメルヴィルは周りの目を盗んで街へと逃げ出してしまう。
パンをかじりながら「私は保育障害なんだそうだ。なんのことやら」のセリフ。
おじいちゃんの口から出る「保育障害」とは笑ってしまった。(なんだかんだクスッとするシーンは多かった)
聖職者になったものの、若い頃は役者という夢があった。
実際にそういう人もいるのかな。
暇になった枢機卿達と精神科医の遊びはなんともほのぼの。新教皇の影武者になった衛兵は贅沢に甘いものを爆食い!いいなぁ
教皇不在を隠しきれなくなってからは、枢機卿達がメルヴィルを迎えに劇場へいく流れに。
いや、そんなゾロゾロみんなして観劇の邪魔やーん笑
最後はハッピーエンドにはならずマジか!となったが、
この後どうするんでしょうね、、、
ローマ、バチカンで繰り広げられた大事件。
しかしおじいちゃん達と市民のほのぼの映画でした。
原題は新教皇発表時の宣言「われら教皇を得たり」
配信サイトのオススメに上がってきたので、タイムリーな主題でもあるし、「ローマの休日」みたいに教皇がバチカンを抜け出してリフレッシュして帰る、みたいなのかな、思って見たら、この教皇さまの場合は永遠の休日モードに入ってしまったので、うっそぉと思わず叫んでしまった。びっくり。バチカンのお膝元ローマの監督でなかったら作れない作品だ。
まあまあ、始めの場面からして、大勢の枢機卿が嫌がっていたのも面白かった。こんな教会内外に問題の多い時代にトップなど務めたくないのは素人にだって想像がつくが、あからさまに描いた人ってモレッティ監督しかいないのでは?
途中で辞めた教皇っているのかなと調べたら、大昔の1294年に第192代教皇のケレスティヌス5世が在位5ヶ月で自分から希望して退位していた。この人の場合、主人公と同じように、ダークホースだったのに選出されて驚き、教会から去ることを決意するくらい嫌がったのに、周囲に懇願されて就任。しかし結局、「毎晩『ただちに職を辞し隠者の生活に戻れ』の声が聞こえる」とメンタルをやられてしまったそう。(これは教皇の座を狙う親切顔の枢機卿の陰謀だったらしいが。(°∀°)
枢機卿と言ってもやはり普通の人間。物心ついたときから聖職につきたいという人も、教皇になりたいという人もそれほどいないだろうし、サポートはできてもトップは無理、という人だっているだろう。
イヤって言ったっていいじゃないか。できないって断ったっていいじゃん。
一見、茶化しているようだけれど、そんな監督の優しさを感じる作品だった。
結末に驚き、そしてガッカリなのだが。自由な生き方を是とするメッセージ性の有る映画なのかも
制作脚本監督のナンニ・モレッティ による2011年製作(104分/G)のイタリア・フランス合作映画。原題または英題:Habemus Papam、配給:ギャガ、劇場公開日:2012年7月21日。
物語は、予定調和的に主人公はローマの街を放浪して庶民と交流する末に、新法王としての責務を引き受けるものと予想していた。しかし、その予想は裏切られ、意外な結末を迎える。この展開には正直驚かされたし、かなりがっかりもした。
観客の予想を裏切るだけなら誰にでもできる。観客の期待に応えながら、予想の少し上をいく展開を見せることこそ、映画プロの手腕ではないかと。
ただ、日本人的な保守的価値観では「選ばれたからには頑張って何とか責任を果たすべき」という考えは根強い。だが、それは本当に正しいのか?
よくよく考えたうえで、自分にはその役割を担えないとし、そこから逃げることも、過当なストレスを背負わない一つの人間らしい選択ではないか?制作脚本も兼ねたモレッティ監督は、そんな問いを観客に投げかけたかったのかもしれない。
また、劇中では枢機卿たちが精神科医(演じるのは監督自身)の導きのもと、バレーボールに興じる場面が描かれる。「カトリック教会の指導者たちにも、遊びや心のゆとりが必要だ」というメッセージなのかな。
あまり面白くは感じなかったが、堅苦しい制度や役割の枠を超えた、もっと自由な人間性への目配せはまあ感じられた。
監督ナンニ・モレッティ、製作ナンニ・モレッティ 、ドメニコ・プロカッチ、脚本ナンニ・モレッティ 、フランチェスコ・ピッコロ 、フェデリカ・ポントレモーリ、撮影アレッサンドロ・ペシ、美術パオラ・ビザーリ、衣装リーナ・ネルリ・タビアーニ、編集エズメラルダ・カラブリア、音楽フランコ・ピエルサンティ。
出演
メルビル(ローマ法王)ミシェル・ピッコリ、精神科医・男ナンニ・モレッティ、
バチカン報道官イエルジー・スチュエル、グレゴリー枢機卿レナート・スカルパ
精神科医・女マルゲリータ・ブイ。
法王になる「人」
コンクラーベの話題がホットな今、観るべき作品第二弾。
なんて、冗談ですが。
でも枢機卿が皆、自分以外を選ぶようにと祈る姿を見てちょっとホッとする。
誰もがポープの座を狙ってるわけではなく、その逆だとしたら…コンクラーベもまた違って見えてくるかも。
難解なので、結局どゆこと?と思うシーンも。
コメディだが、それほど笑えるシーンはなく、ほっこりするのかも。
枢機卿達がバレーボールをするシーンは笑ったが。
なかなかの運動神経の人も。
おいくつなのか?
情報戦とも言われているけど、秘密にしないでオープンにしたらどうなんだろうね。
歴代のポープ、なりたくてなった法王達ばかりではなかったのかなぁ。
強行選挙とは対局
コンクラーベで始まり枢機卿達が「自分にはなりませんように」と思うのが教皇選挙とは正反対。
「ローマ法王の休日」なんて題名だから、ちょっと息抜きにバチカン抜け出してリフレッシュ!な話かと思ったら、超重い話だった😨
苦悩し街をさまよい、人々と触れ合って最後には…と思ったら、結局その座をはじめとする降りてしまうラストに、法王のことを審判してカーテンが動くのを見て喜んでいた枢機卿達が気の毒だった。
「神は耐えうる試練を授ける」的なセリフが教皇選挙でもあったような気がするけど、神を信じきれずその座を退いた彼は、その後どうするのか…。
原題は「Habemus Papam」で教皇が決まった、教皇があたえられた的な意味合いらしい。で、それによる苦悩、周囲の混乱を描いている本作を「休日」なんてちよっとほのぼのした印象のタイトルにするのは酷いなと思う。
あと男性セラピストは、話的に必要だったのだろうか。
何も書けない
眠気がぶっ飛ぶ!
しかし、眠い映画だった。
大変に残念な映画だとは思う。
2025年5/25 再度鑑賞。
当時は興味なかったんだね。
すっかり忘れていた。
と、言うよりも、寝ていたんだね
・Todo Cambia Mercedes Sosa
良いね。
「すべてが変わる」だね。
すべての元ネタ?それでアルゼンチンのフォルクローレ?まさかね。
こりゃ傑作。
ましてや、ベネディクトさんは⭕️⭕️⭕️訳だからね。
そして誰もいなくなった
私はそこそこ笑えました。評価を先に見たからってのもあります。
ラストがあの閉め方だとは思いませんでした。途中までの演説はそう言う風には見れなかったから。ラストが逆なら星4つ。
法王に選ばれた途端に周りの態度が一変。知ってる人がいなくなった。これはある意味で生まれたての子供と同じかな?保育障害?ネグレクトのことかな?もしそうなら法王に選ばれてからの短い人生は手厚い温情、配慮、気遣いを受けていた。生まれてすぐ多くの期待と責任を負わされてしまったけど。変に考えられる分、嫌になるのもわかる。
最後の方で多数決を取っていたけど1人2人の反対者がいただけ。これは何だろう?なりたい人がいたのかな?
最後に、タイトルは改名した方がいい!枢機卿の休日。まだ法王の表明していないしね。
タイトルなし(ネタバレ)
コメディにしては重すぎるし、カトリックのこと分からない私には馴染めなかった。
『大統領のスピーチ』みたいな結末?と思いきや、まさかのローマ法王辞退宣言…大オチでドリフ的な笑いでも狙ったのか⁇
そりゃないわ〜
たったこれだけのこと?
総合50点 ( ストーリー:50点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
枢機卿みんながローマ法王になるのを嫌がるのは驚いた。十億人の信者の頂点に立つのは重大な責任を背負うことではあるのはわかるが、それほどに嫌なのだろうか。何が嫌なのだろうか。もちろん嫌なこともたくさんあるのだろうが、長年神に仕えてきた枢機卿ともなれば、やりがいもまたたくさんあるのではないか。
法王にはたくさんの暗殺疑惑があるなどの黒い歴史も有名だが、それを恐れているのではないように見える。主人公含めてみんながただただ法王にはなりたくないでは、法王になるということへの凄まじい重圧がわからないままに物語が進んでしまい、彼の逃避行にも取り残された気分になるし、結末にも理由が見えなかった。
喜劇として笑えるほどではないし、皮肉がきいていて唸らされるというほどでもないし、物語にすっきりとするわけでもない。精神科医はじめとするその他大勢が無責任に球技で遊んでいる間に、法王になるという誰もが嫌がる地位を一人だけが押し付けられて悩み続けるという展開にするには、この地位は権力も義務も強すぎて重すぎるのだ。
それなのにこのキリスト教徒にとっての一大事を通して、わかったのはただ彼が重圧に弱い芝居好きな小市民だったということだけ。えっ、これだけで終わりなの? それが率直な感想。
B級の皮を被った苦悩映画
ギャグタイトルだからって楽しませてくれると思ったら大間違いだ。こいつは…鬱だ…。たまたま選ばれた法王がプレッシャーに潰され法王を辞退する…とても人間らしいと思う。ただ、このタイトルでやる映画じゃないな……映画という、お金と2時間程度の時間を払って見る形態の作品でこれでは、満足できる人間は少ないと思う。別に観客を満足させなくても良いし、こういう何にもならない物語も嫌いではないが。でも、タイトル的に期待しちゃうじゃないか…ローマ法王のドタバタコメディ。ローマ法王の休日って、同じようなタイトル考える人間は他に何人もいたはず。パロディタイトル映画を作るなら、それなりの責任があるというか、期待に応えて欲しい……タイトルが悪い。
映画が・・作品か?商品か?は、さておき・・数多の方が携わっているので☆①だけはダメ~
熱意有る方々が、作品なり商品なり製作されてらっしゃり・・
同じく、携わってるのだから・・
☆①の酷評レビューをする位なら、レビュー書かない方が良いと思う。
でも、これはあまりにも酷いので・・
今後被害者出さない為にも、レビューする義務が有るか?と勝手に思いました!
星☆評価は・・
TV無料OA基準で(*^^)v①(0でも良いです!)
DVD買う度 0
モ1回見たい度 0
おすすめ度 0
デートで見る度 0
↓以下ネタバレ!!!
~~~
何年か前?
イタリアの豪華客船の長が、不倫相手の愛人が住む町で客船を見せようと、湾に寄り→座礁して→一番に逃げ出す!て事が有った。
まさにそれ!!!
まさにヘタリア!!!
ローマ法王に選ばれ・・
責任の重さから逃亡!
↑そこまでは良い。
結果?ラストのラストで、『やっぱり法王せず、辞ぁ~めた!』と逃げ出す、クソバカが主人公の100分映画!
最低の最悪!クソゴミ映画す。
↑尻拭いさせられる周りの気持ちになり・・・怒髪天突く想いです!!!
鬱病のような映画
秀逸な邦題と予告編に惹かれてハートフルコメディを期待して観に行ったら完全に裏切られた。この点は下調べをしなかった私が悪いので評価の基準からは外すものとする。その上で。
本作は不快な展開を無目的に流し続ける映画というに尽きる。
教皇は「休日」を経ても尚、ラストで改心することは無かった。「休日」中に人間性を回復するようなイベントが何一つ無かったのだから、展開的には当然のラストである。それではこの「休日」はいったい何だったのか。根拠もなく自説に沿った解釈を披瀝するカウンセラー、かつて役者を志望した教皇が遭遇する三流劇団、それらは何の意味もない。
また教皇の休暇中における教皇庁でのイベントも何の意味もない。替え玉の前で聖職者たちがバレーボールをしたことも、我儘なカウンセラーも、何のために出てきたのか。
ことさらに無意味を描いてみせる本作は、鬱病患者の脳内を映したような作品と言う他に形容する言葉が見当たらなかった。
俺も予告に騙されました…。
俺もてっきり世間をぶらついて戻ってきていろいろ悟り法王の座についてめでたしめでたし…ってストーリーかと思いました。
それにしても法王就任ってこんなに嫌がられるものなのかしらん?
俺も自分の性格からして人の上に立つキャラクターじゃないから、この主人公メルビルの気持ちは嫌というほどわかりました。
ラストにメルビルが‘皆を導くのではなく、神に導かれていたい…’って言いますが、それなら初め選出されたときに断ればいいのにね…そんな簡単なモンでもないのか…。
どちらかというと、見終わったときに後ろ向きに考えさせられる映画でした。もっと前向きに導いてくれる映画が見たい!っと思います。
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