劇場公開日 2012年7月21日

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「バチカン市国とローマ法王のコンクラーベ。」ローマ法王の休日 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0バチカン市国とローマ法王のコンクラーベ。

2025年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

バチカン市国(1929年誕生)でローマ法王が亡くなった。
ローマ法王の葬儀から映画ははじまる。
葬儀は厳かだが、棺が白木の地味に見えるものだった。
そして次の法王を選ぶ教皇選挙(コンクラーベ)が、世界各国の枢機卿108人が、
隔離された通信手段ない部屋で、何回もの、手書きメモに相応しい思われる
枢機卿の名前を書いてのは投票する。
この映画では、選ばれた無名のアルビル(ミシェル・ピッコリ)が
選出されるたのだった。
アルビルは実力以上の大役を引き受けたが、プレッシャーから
ノイローゼ気味になり精神科医(監督のナンニ・モレッティ)が
呼ばれるが、彼もまた隔離さてしまう。

コメディとジャンル分けしあるが、シリアスな映画です。
「教皇選挙」の下調べで見ているところです。
枢機卿がことごとくローマ法王になりたくない・・・
キリスト教の最高機関のTOPになりたくないひとが
枢機卿になるだろうか?
疑問だがアルビノは、法王のスピーチをする前に、お忍びで
街に繰り出して、隙を見て行方を眩まししまう。
アルビノの小さい頃の夢は、舞台俳優で、チェーホフの戯曲を
暗唱する程だ。
劇中劇があって稽古風景や、実際の劇場を使った芝居がある。
アルビノは束の間の自由を満喫するが、追っ手がバチカンから
迎えに来て、アルビノはバチカンに帰る。
めでたしめでたし・・・と思ったら
、なんとアルビノは、
バルコニーでのスピーチでこう言うのだった。
「私は導くより、導かれる立場の人間で、
「ローマ法王は、わたじであってはならないです」

なんとも意外な結末でした。
現在のローマ法王のフランシスコは南米アルゼンチンの出身。
地域(ヨーロッパ、南米、北米、オセアニア、アジアの代表として
名誉な事とおもうが辞退するとは。
スイス人の衛兵の衣装がトランプの絵柄のように奇抜。
亡くなったローマ法王を安置する部屋の壁画に見惚れる。
精神科医の提案でバレーボールに興じるなど、
エフソードに苦労した様子だが、枢機卿の生活を描くでもなく、
何が言いたいのか分からなかった。

琥珀糖