「ストックホルム・シンドローム」ザ・スナイパー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ストックホルム・シンドローム
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クリスはママを亡くしたことで大麻に手を出し、慰める言葉も見つからないレイ。そんな傷心旅行の折だった。
カーデン(フリーマン)は元兵士でFBIに追われていたが、交通事故に遭い、あっさり逮捕。連行中にカーデンの仲間がパトカーもろとも突き落とし、そこでレイ親子と遭遇。元警官ということもあって、カーデンの忠告なんて聞き入れるわけにもいかず、手錠をはめたまま連れていく。携帯も圏外の山の中。追手が人をを殺す場面に遭遇したクリスはびびる・・・カーデンが「仲間が助けにきてくれる」という強迫観念も手伝って逃げる道を選ぶのだ。
誰に雇われていたかは明らかにされぬままストーリーは進むが、国防関係の仕事などと推察され、次の仕事は大統領暗殺?などと警察側が噂する。
クライマックスは湖畔の無人小屋。仲間の兵士たちは「カーデンを釈放すれば手出しはしない」と交渉を始める。
途中、出会ったアベックの男が殺され、レイはピンチを乗り越え、二人殺す。おまけにねーちゃんも一人銃殺。それでも動じないカーデン。思想によって行動するんじゃなく、あくまでも報酬のためにきちんと仕事をする暗殺者なのだ。そのあたりがストックホルムシンドロームとも思える共感・・・というより不可侵条約を結んだような状態。結局は大統領じゃなく、資産家殺しが目的であり、依頼者は意外にも警察の指揮をとっていた女だっというどんでん返し。最後のレイの表情だって約束を守ったしか思えない意外な態度だった。
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