劇場公開日 2012年10月20日

「心温まるラー油夫婦」ペンギン夫婦の作りかた シュナイダーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5心温まるラー油夫婦

2013年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

幸せ

ペンギン夫婦って一体どんな夫婦なのかと思ったら・・・・本当にペンギン(辺銀)夫婦だったのですね!
しかも実話と言うのが凄いです。

何故ペンギンになったのか、終盤に明かされた本当の意味を聞いた時は、心から感動させられてしまいました。
全編を通してゆる~い空気感に包まれた映画だったので、最後はいい感じで物語が締まったと思いましたよ。

その前に、帰化申請するのが思いのほか大変だと言うことにも驚かされましたね。
まあ、何かと犯罪に利用する人もいるのでしょうから、分からないでもないですけど。

ペンギン夫婦の由来、帰化申請、石垣島ラー油誕生秘話、そして夫婦の絆物語。
ドカンと心に響くまでではないのですが、石垣島の雰囲気そのままに、のんびりゆるやかな雰囲気に包まれた、とても心温まる作品だったと思いました。

夫婦喧嘩のシーンも、妙にリアルで良かったですね。
本当に仲が良くて愛のある夫婦とは、こう言う夫婦のことを言うのでしょうね。

小池栄子(辺銀歩美)・・・珍しく等身大の女性を演じていましたね。
素の小池栄子っぽくて、これはこれで良いと思いましたよ。
ちょっと行動的なところも、いかにもな感じで似合っていましたね。
やっぱりカカア殿下になるのでしょうか(笑)

ワン・チュアンイー(辺銀ギョウコウ)・・・顔は森山直太朗風。
たどたどしい日本語を喋る辺りは、妙にリアルだったと思いました。
歩美を心から愛している様子が伝わってきて、演技としては申し分なしでしたね。
食べ方が豪快だったのが、物凄く印象的。

深水元基(帰化申請担当の役人)・・・大泉洋をちょっと薄めにしたような顔立ち。
良く言えばV6の坂本似かな。
さすがに芝居掛かり過ぎてちょっとこの映画の雰囲気にはそぐわない印象も受けましたが、終わってみればいいスパイスになっていたような、そうでもないような(←どっちなの!)

石垣島の人々・・・とても温かくて皆いい人達ばかりでした。
特に歩美の働く沖縄料理店のおばあと、ギョウコウが働くウコン畑のおじいが本当にいい味出してましたね。
これは確かに今すぐにでも住みたいかも。

それにしても、劇中に出てきた料理の数々はどれも美味しそうでしたね。
元祖石垣島ラー油ではないですが、とりあえず久々に食べるラー油でご飯を食べてみたい衝動には駆られました!

シュナイダー