「食べるラー油」ペンギン夫婦の作りかた kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
食べるラー油
石垣食べるラー油を売り出した辺銀愛理原案の映画。ストーリー構成として、帰化には慎重で厳しい係員(深水)が2人を面接する様子とその質問内容に回想シーンを重ねていく手法がとられている。
最初はその帰化問題に立ち向かう夫婦愛の映画かと思っていたが、やがて料理映画の様相を示してくる。食べるラー油に関してはもともと中国に存在していたもので、それに石垣島特産の具材だけを取り入れた商品にしていく過程が描かれている。特にピパーチのエピソードやウコンの効能なんてところが気に入った。それでも夫婦のアツアツぶりに押され気味。終盤まではそれほど感動できるものはないのだが・・・
夫婦別姓のままでいたが、帰化の許可が下りれば苗字を一緒にしたいと願う2人。ギョウコウの苗字がハンなので、日本では使えないため、完全に新しい苗字を使用できることになり、歩美が一番好きな動物“ペンギン”をそのまま苗字にしようと思いつく。これなら人に絶対に忘れられないね・・・などと、こいつらバカップルか?と思わせるシーン。しかし、最後には「ペンギンは一旦夫婦になったなら、どちらかが死ぬまで一生パートナーを変えない」という性格があると係員に伝えたところでドッと涙があふれてきた。
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