劇場公開日 2012年11月17日

「介護?任侠?そんな映画じゃねぇよ」任侠ヘルパー chocolateさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5介護?任侠?そんな映画じゃねぇよ

2012年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

介護だとか任侠だとか、宣伝してるけど、そんな映画じゃないよ。悪役商会の皆さんが「愛はつよい」なんてコピーをつぶやいているけど、それもちがう。ピントがずれてるよ。
この映画は現代版のドンキホーテ。正義を通そうとした男の物語りというのが正解じゃないか。

ウデ(喧嘩)にちょっとばかり自信のある男が、自分の正義のために戦う。介護のために戦うんじゃない、愛のために戦うのでもない。ましてや彫り物のある任侠だから戦うのでもない。

正義を通せないことも、負けることも重々承知のうえで、自分の正義のために大きな壁にぶつかっていく現代版のドンキホーテ、翼彦一のお話だよ。

正義のために戦うことも、負けがわかっていて戦うこともできないよね、普通はさ。だから、翼彦一が戦って、かっこ悪くてみえてもかっこいい。まさにヒーローに思えるんだ。

chocolate