劇場公開日 2012年11月17日

「不要となった人間たち」任侠ヘルパー いずるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0不要となった人間たち

2012年12月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

幸せ

仁義がある人って少ない。
実現させようとしても、今の世の中じゃ鼻で笑ってそれっきり。
それはまさしく『映画の見過ぎじゃないのか、おめえ』です。
でもそこを実現させてしまうのです。

兄貴として慕ってくる子分を気にかけてやり、
自分が面倒を見ることになった爺婆にも、情が芽生え、何とかしてやりたいと思う。
世の中を渡っていくために必要な知恵があっても不義理であれば、
それを使う事を良しとせず、『弱きを助け強きをくじく』
生き様がかっこいい、痺れます。

現実の社会福祉問題はこんなにうまくいかない、けど
映画でスッキリしてもいいじゃないですか。映画だからこそ幸せになっても。

暴力多めですが、兄貴が強いので見ていて爽快。
さらに、暴言に近いあけすけな兄貴の物言いが笑えます。

草薙剛というだけで避けている人がいるなら勿体ない映画。

いずる