「不要となった人間たち」任侠ヘルパー いずるさんの映画レビュー(感想・評価)
不要となった人間たち
仁義がある人って少ない。
実現させようとしても、今の世の中じゃ鼻で笑ってそれっきり。
それはまさしく『映画の見過ぎじゃないのか、おめえ』です。
でもそこを実現させてしまうのです。
兄貴として慕ってくる子分を気にかけてやり、
自分が面倒を見ることになった爺婆にも、情が芽生え、何とかしてやりたいと思う。
世の中を渡っていくために必要な知恵があっても不義理であれば、
それを使う事を良しとせず、『弱きを助け強きをくじく』
生き様がかっこいい、痺れます。
現実の社会福祉問題はこんなにうまくいかない、けど
映画でスッキリしてもいいじゃないですか。映画だからこそ幸せになっても。
暴力多めですが、兄貴が強いので見ていて爽快。
さらに、暴言に近いあけすけな兄貴の物言いが笑えます。
草薙剛というだけで避けている人がいるなら勿体ない映画。
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