悪の教典のレビュー・感想・評価
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原作既読者→欲求不満 未読者→意味不明
一週間かけて、原作の単行本を読んだあとに鑑賞。
原作は、話の筋が荒いところがあったけど、次々と先を読みたくなる作品であった。上下巻900ページ弱、すらすら読めた(流し読みをしたが)。
…で、映画である。一言で言うと以下のようになる。
原作を読んでいなければ、意味がわからない映画だったのではないだろうか。ただの猟奇的な主人公が、ライフルを使って、大量殺人を行うという。原作を読んでいれば、深みに欠ける、説得力に欠ける映画だったのではないだろうか。
映画で一番描けていなかったのは、蓮実の心理描写ではないだろうか?
共感能力が欠如した、サイコパスだからは描く必要がないのだろうか?
蓮実が殺人を繰り返す理由は、無いようで有り、有るようで無いのかもしれない。
小説では、自分の「自由」を邪魔するものは排除するということが書かれていたように思う。自分の自由を邪魔するものを排除するためには、法もモラルも倫理も関係ない。両親も友人も関係ない。自分に与えられた、思考力・判断力とそれを補完するために日々精進し鍛え上げた身体能力を惜しみなく使う。
映画では、蓮実の行動の源泉にある「自由」への強い志向と、共感能力の欠如を補うために必死に積み上げた人の心理を読むために知識、それらをフル活用して残忍な計画を立てる過程がかなり抜けている。クライマックス(4組生徒の全員の殺害)へ向かうまでの思考が、数分の沈黙で描かれており、原作を読まないものには、クライマックスへの行動があまりにも唐突に始まっていくのである。蓮実の知性で、蓮実なりの論理展開で、我々日常に住むものが、蓮実のいる非日常の世界に連れて行かれるのが魅力なのだ。
また、蓮実に少しだけ、ほんの少しだけ有るかもしれない、共感能力に関しても描けていなかった。美彌に手をかけるのを少し戸惑うところなど、もう少し丁寧に描けたのではないだろうか。
大量殺人の中、蓮実も幻覚を見る。幻聴を聴く。耳栓をしていなかったので、微妙に行動に変化が出る。蓮実も人なのだと思う。映画で描いてはいるけど、原作を読まない人には、わかりづらいシーンが多いな、やっぱり。
生徒は生徒で、あまり思考することなく行動する。意味もなく、さまざまな行動に出る。団結するのが難しいのは仕方ないにしても、蓮実のシンパと蓮見に疑惑を向けるもの、自分で思考しないもの、友人も実験道具にしか見ないもの…映画では一応描かれていたが、思考や心理が描けていないので、なぜその行動をとっていたのかがわからないと思う。
一人一人がしっかり描けていな買ったのも残念。せいぜい、出席簿で出欠とるように、死んだものの名前テロップで確認してほしかった(『バトルロワイアル』はそんな感じだった)。
蓮実をもっと良い先生として描いてほしかった。
この作品の恐ろしさは、人が大量に死ぬことではないのだと思う。
学校という「聖域」で、誰からも人気のあるすてきな善人が、実はサイコパスであり…というところが怖いのである。
ギャップがあればあるほど怖い。
蓮実の良い先生ぶりを、善人っぷりを、しっかり描いてほしかった。
R15指定なのだから、虐殺部分やセクシャルなシーンなど、もう少ししっかり描いても良かったのではないだろうか?
圭介がハンダごてで殺されるところなどは、想像するだけに恐ろしかったのに、一回当てられてうめいただけで、すぐにブルーシート巻きとは…。
美彌はつっぱっていて、人を寄せ付けなくて、でも蓮実には心を許したから、魅力的なキャラだったのに(映画ではただの美少女)。柴原は、もっと男の本能そのものの動物キャラだから、蓮実と対称的になっていてキャラ立ちしていたのに(ドラムのうまい、生徒から人気が出るかもキャラでは、存在感が弱い)。
クライマックスで、殺人を楽しむ姿はすごい。BGMの当て方には監督のセンスと遊び心を感じた。過去の回想シーンを、蓮実宅の破れ障子の背景に移していくのもおもしろいと思った。さすがである。
映画で見られたので、原作の世界が広がったこともあった。
蓮実の口笛の「モリタート」や「マックザナイフ」などは、音楽の知識がなかったので、本だけではイメージができなかった。
また、ライフルの威力が、控えめながらも描けていたので、人がどれだけすっ飛ぶのかが、よくわかった。
エグザイル系グループの主題歌は、合っていなかった。
余韻を消すうるささがあった。もっとしんみり終わった方が良かったのでは?
原作が厚い本名のだから、2時間半で描くのは無理がある。
全部は見ていないが、『序章』を見ると、映画が理解しやすいと誰かのレビューにあった。確かにそう思う。2時間分の『序章』を作るのだったら、原作を読んでいなければわからない映画を作るのだったら、最初から前後編にした方が良かったのかもしれない。そう思った。
邦画史上に残る問題作∑(゚ω゚ノ)ノ
AKBの大島優子が「この映画私嫌いです!!ヽ(`Д´)ノプンプン」って言ったことで、かなり話題にも上るしかなり好き嫌いが分かれる映画だとは思います。
でも俺はこの映画大好き(・∀・)イイネ!!
伊藤英明は『海猿』シリーズでは良くも悪くも爽やかで正義感溢れる青年を演じてたけど、今回はそれとは打って変わって計算高く他人に対する共感が全くないサイコパス(;・∀・)
汚いハイゼットに乗って、廃屋かと思うような汚い貸家に住んでることで、この蓮実の異常性をことさらに引き立ててる。
映画化するにあたって原作の小説の部分はかなり大幅にカットしてて、蓮実をはじめとする教師の異常性、汚さを見せる所に終始してる感じ。
小説でもそうだけど、登場人物はほんとろくな奴がいない(;´∀`)
この学校ろくでなしばっかりΣ(゚д゚;)
いじめ、モンスターペアレンツ、淫行はもちろんのこと、セクハラ教師に教師と生徒の肉体関係(男女、男同士)、教師同士の足の引っ張り合い、責任のなすりつけ合い、そこから殺人にまで怒涛のように発展していく・・・
とにかくこれでもかと教育上の問題点を凝縮したかのような学校(ノ∀`)アチャー
蓮実はサイコパスで、殺人をすることに何の躊躇もなく次から次へと目についた人間を殺していく。
えげつないけどどこか爽快感すら漂う(゚∀゚)アヒャ
最初口笛を吹きながらリズミカルにテンポ良くショットガンをぶっ放していくが、そのうち徐々にめんどくさくなって舌打ちしたり眉をひそめたりしながら、でも冷静に殺していく。
アメリカで投資銀行に勤めてた頃知り合った殺人鬼と一緒に殺人をしてたものの、その相棒も焼き殺して、さらに向こうの政府にも見逃されて日本に戻ってきたわけだけど、拳銃には常にその焼き殺した相棒の幻覚が見えるというあたりも異常性があって(・∀・)イイ!!
その幻覚を見ながらも冷静に殺していくのもイイネ♪d('∀'o)
蓮実が逮捕されるのはAEDに会話が録音されてたことが決め手になるわけだけど、冒頭でAEDには録音機能がついてるという意外と世間に知られてないことが伏線になる辺りはΣd(゚∀゚d)イカス!
ただ不満もないわけじゃなく(;・∀・)
まず殺し方がリズミカルだけどちょっと工夫が足らんと言うか・・・
撃ち殺すだけじゃちょっと弱いと言うか・・・
あれだけ盗聴器やらカラスを殺す罠を仕掛けたわけだから、拳銃だけじゃなくて色んな罠を張り巡らしても良かったんじゃないか?
もちろん平岳大扮するゲイの久米先生に押し付けるつもりだったんだろうが・・・
それにラストで、二階堂ふみ扮する片桐怜花の片目が白くなるのは最初全然意味不明だったけど・・・あれは片目が白いカラスに重ねてるわけね(・∀・)イイ!!
蓮実の回想シーンは、三池監督らしいシニカルかつちゃっちくてベタな描写で良かったな~
山田孝之の腐れ外道っぷりもさすがΣ(゚Д゚ノ)ノオオォッ
蓮実が籠絡した安原のパンツを脱がせて、柴原がそのパンツを蓮実から渡されて臭いを嗅いで「・・・美弥?」
アッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノアッヒャッヒャ!
ラストは精神異常者を装って警察に連れて行かれる辺りもΣd(゚∀゚d)イカス!
そしてTO BE CONTINUED
これは貴志祐介に対する三池監督なりのリクエストかな?
これシリーズ化すれば、日本のハンニバル・レクターみたいなダークヒーローになれますよきっと(*´・д・)*´。_。)ゥミュ
蓮実の殺人描写は確かにえげつないし、好きな子を守ろうとした弓道部の生徒とか殺されるのは観てて可愛そうだけど、釣井教諭も柴原教諭も久米教諭も・・・とにかくろくな奴がいないから
「こんなくだらん奴等殺しちまった方がいい!!!」
俺も映画作るとしたらそう思うかも(・∀・)
個人的な思いとしては、蓮実にはこれから世の中に害をなす腐れ外道どもを次から次へと殺して( ゚д゚)ホスィ...
てことは、これは新しい形の『必殺仕事人』とか『ハングマン』か???
気分が。
伊藤英明を主役に持ってきたのはヒットですね!
個人的には 仙崎(海猿)より ハスミンのほうがよりあってるように思います。
内容としては 後半の大殺戮前までは面白くみれたのですが、特に罪があるわけでもないものが殺されていくシーンは 何だか痛々しいだけでした。
ピカレスクヒーローとありましたが、それにはやはり感情移入出来るかいなかでしょう。カッコイイとかその主人公に共感出来る部分があるなど。
そういう意味では、この蓮実と言う 主人公はそうではないのでは。
凄い知能が高い人物と描かれてますが、知能が高いから賢いかといえばそうでもないところなどは現実と同じで良く描かれていますね。
知能が高くとも人間的モラルの欠けている人間。この辺りは考えてしまいます。大なり小なり 自分たちにも当てはまる所があるとおもいますから。
DVDが発売されたら、序章と一緒にもう一度みたいですね。
たまらない映画
映画の内容は、サイコの英語教師が
生徒を惨殺するって話。
終盤はひたすらショットガンで生徒を殺す。
ヒーローなんて書いてある記事もあるけど
ただひたすら罪のない生徒を殺す。
こんなものがピカレスクヒーローであってたまるかって内容。
殺し方にもタメが無い。
命乞いの途中でもがんがん殺す。
がんがん殺して、暴力は何かを思い出させる。
多くのものに守られて安心しきっている人たちも
こんな風に暴力で弱者も女子学生も殺される映像を観て、
暴力を再認識して、身近なものと思い出す。
そのくらいの意味しかないと思うなぁ・・・。
平和ボケだから成り立つ。
なのでこの映画に、こうだったら良いのになんて
思いは全く浮かばなかった。
サイコ教師は当然人を殺すだろうし、
不幸にも偶然そこに居合わせた人も運が悪ければ死ぬ。
命は大事だけど、死ってこんなもの。
史上最悪の反面教師
今更のレビューですが、まあひとつ。
邦画は感情面が複雑なんで、レビューを書くのにも時間かかるんすよね。
さて色々書きたいが、字数制限がキツイので要点だけを。
クライマックスの大殺戮が単調だとか飽きるとかいう意見を多く見受けたが、
そもそもこの映画はカタルシスや爽快感を感じるように作られていないと僕は思う。
同監督の『十三人の刺客』等を観た時も感じたのだが、
三池崇史監督ってひょっとすると、過去のバイオレントな作品群の割には生真面目な方だったりして。
というのも、
“ハスミン”の暴走が少しずつ加速してゆく展開やサスペンスとしての伏線の張り方など、
物語の語り口自体にはエンターテイメント性を感じるのだが、
最もエンターテイメント色を打ち出し易いであろう
大量殺戮シーンにはそれがまるで感じられないのだ。
スプラッタ映画的な快感は無い。同情の余地無く退場する人間は殆どいない。
人を喰ったユーモアも微量。趣向を凝らした殺しも無い。
淡々と、さしたる感動もなく、無慈悲に人が殺されてゆく。
そこに逆に惨たらしさと不快感を感じる。
(cmaさんがこの辺りを巧くレビューされていたと思う)
今でも頭にこびりついているのは、屋上へと続く階段での殺戮。
響き渡る悲鳴を気にもかけず、観客からは壁に隠れて見えない空間に向け、
ただ作業的に銃弾を撃ち込み続けるあの機械的動作。
あの鴉と同等、害獣か何かのように人が殺されてゆく。
まるで人の存在価値を否定されたかのような不快感を覚える。
死んでゆく者達の人物描写は浅いが、深いとかえって陰惨さが増して、
鑑賞するのが非常に苦痛になっていたかもしれない。
徹底的にリアルに描く訳でなく、写実性と寓話性のキワキワを行くような
仕上がりになっているのも、その辺りに配慮したサジ加減なのかも。
『殺人は不快な行為であり、この行為に娯楽性や美化すべき要素など何ひとつ無い』
冷ややかな声で、そんな言葉を言われ続けているような気がした。
“ハスミン”のキャラクターは強烈だったが、この物語はその解明に重きを置いていない。
精神疾患に関する様々な専門用語も登場するが、そんなものは所詮は唯の言葉だ。
彼の行為が人に与える感情——禍々しさや不快感——こそが僕らにとって意味を為す。
この映画を不快と感じる事に意味がある。
つまりは、その名の通り、反面教師的な映画なのだと感じる。
<2012/11/10鑑賞>
んー(・8・`)
サイコパスとは知らずに友達に見せられました
原作を知らないので大したことは言えませんが
臨場感や完成度はなかなかでした。
キャストの表情もリアル。
ただもう少し、窮地に立たされている生徒たちの間がドロドロしてたら見応えはあったかも。
社会科?の先生が何気に呆気なくやられてしまったので(´・д・`)…な感じはありましたが…
銃声が凄かったのでドキドキはしましたが
然程ハラハラ感はありませんでした。
誰かが出てくると直ぐ バーン って感じだったので…
静かな手に汗握る場面がもう少しほしかった!
あとは友達とも話していたのですが
この映画はR15ではなくR18にすべきかと思います
すごい!!
今まで邦画で1番残酷な映画だと思います。
色々なシーンもあって予想外ばっかりで、面白いと思います。
途中で見終わる人もいましたが私的には最後まで見れました。
最後までドキドキ、ハラハラでした。
続きありそうなシーンで終わっちゃったけど
やるとしたらどんな映画になるのかちょっと楽しみです。
最後に、未成年は見ないほうがオススメだと思います…。
本当に残酷な映画ですから。。
思ったより
話題になっているので見てみましたが思ったほどではありませんでした。
残酷で目を伏せたくなるシーンもありはしますがあのくらいなら普通に見れるかと。
伊藤英明の思い切り良く淡々と殺し続ける演技は一見の価値ありです。
あとは、生き残りがいることや犯人がバレる原因が単純すぎたので、もっと意外性を持っていればもっと良かったと思う。
感じ方は人それぞれ
グロいと周りの人から聞き、気になって見て見ましたがそこまでそうだと感じませんでした。
殺し方が胸のあたりで頭はねらっていないし、残忍なシーンは避けていて、全部同じようにみえたのであまり気分は悪くならなかったです。
単調でしたね。
でもストーリーは面白いし、伊藤英明の役柄もはまっていてよかったです。個人的には、山田孝之をもう少し引っ張ればよかったんではないかと。結構あっさり消えちゃったんで。
これはきつい…
これはきつい映画でした…。
15歳未満じゃなくて18歳未満は禁止で良いと思います。
見終わったあと嫌な気分になり、次の日になっても
身近な人が不幸にあったような気分で体調が悪いままでした。
主演の伊藤英明氏の演技は良かったのですが、とにかく
何の意味も無く人が亡くなるのはきついです。
のぼうの城で津波を連想させるシーンがあるってことで
注意書きがありましたが、よほどこちらの方が注意書き必要ですよ。
映画の前半部分は不気味な感じが良く出ていて良かったのに
後半は駆け足でただ殺戮していくだけ…
せっかくの山田氏もあっさり退場するし見せ場がなかったのが残念。
続編も作られるのかも知れませんが次は見ません。
この映画怖いです。
…この映画嫌いです。
と言って、某アイドルのひとりが興行を途中退場したらしいけど、
私だって嫌い。こんな殺戮を大好き!もっと!なんて誰も思わない。
だけど映画として考えた時には、
まったく違う評価になってしまうのが驚き。よくできているのよね。
何でこんなことするの!もういや!やめてー!なんて思いながら、
多分皆さん座っていたでしょ?指の隙間からソ~ッと観ちゃったり。
ホラー映画の法則というか、容赦なく相手を血祭りにあげるっていう、
その意味のなさが今作では描かれているからだと思う。
私はホラー映画はニガテなので、普段からホントに観ないんだけど、
(その映像が偽物だと思えない精神状態になるから)
同じような状態に陥る人は、きっと今作を嫌いだ。と言うだろうなぁ。
もう自分が猟銃で蜂の巣にされる夢とか観ちゃいそうだからね…。
だけど言い換えれば、そのくらい観せることができた!というのが
監督や役者からすれば本望なんだろうと思う。面白い!もいいけど、
どんだけ心理的に入り込めたとかね、怖がったとかね、キャーキャー
騒いでくれないホラー映画なんて(昔なら)デートにも向かない話だし。
ただこれは、機械やロボットや怪物が人間を殺しまくっているのでなく、
自分の担任教師だっていう(しかも海猿だ。どうしてもこのイメージがね)
その恐ろしさ。何よ、少し前は海に潜って一人でも多くの命を助ける!!
なんて豪語していたオトコがさぁ、今度は一人残らず殺してやる!だと。
そんでもって爽やかな笑顔は双方に健在。ってどうよ、コレ。ねー。
伊藤英明さまに於かれましては、俳優冥利に尽きる!演技ができたうえ、
またもやしっかり裸体は晒してくれましたしねぇ、お決まりの^^;
彼を起用したのが最大の勝因なのかしらね…えくせれぇぇぇんと!
原作をもちろん知らないので(読めるはずない、怖いもん)
その世界観をどこまで表現できたのかは謎だけど、どうやら今作は
小説でいうところのクライマックス、後編?(下巻)にあたる部分らしく、
このハスミンという人物にはコレに至るまでのストーリーがあるのね。
そっちを別配信?で観た人は、より理解できる作りになってるのかしら。
今作でもチラリと彼の過去を見せたけど、まぁ~(涙)
あそこまで嬉々として人を殺すってどんなだよ!っていうくらい、
彼のニッコニコした笑顔が超印象的。だから余計にその対比がねぇ。
サイコパスではない私に、サイコパスの気持ちは分かるはずないけど、
楽しくて仕方ないことをやっている時の顔だよ、あれはもう。うげぇー。
このハスミン、殺しじゃない方向にその威力を発揮したら、ひとかどの
人物になった人かもしれないよな…なんて、また妄想が膨らむ膨らむ。
原作者が教師役でハスミンに気合い入れてたけど、あれどういう意味^^;
どうも二階堂ふみと染谷将太には、違う映画を連想してしまい困った。
(しかし教師も生徒も皆えげつない。末期の学校内を描いてる感じねぇ)
責任能力ありダショ
大量殺戮がはじまるまではよかった。教頭がGOOD。生徒の話は先生が聞けばいい、先生の話は教頭が聞くけど全責任は校長にある、的立場の軽いしゃべり。生徒はちょっと大人びているけどまあいいでしょ。ドンパチはじまってパニックでオロオロするだけかと思いきや、自分たちのできる限りのことを考えて行動に移す。いまどきのガキもすてたもんじゃない。みんな殺されちゃうけどね。殺戮がはじまると、そんなに殺しのバリエーションがあるわけじゃないから飽きる。序章ドラマがあるようだが、そっちの方が観たかった。
不快感が快感
いやーもう、楽しかった。
「時計じかけのオレンジ」が好きなんですが、学祭でこれから殺戮はじまるよー。
っていうシーンでの色合いといい、何よりミルクバーあったあたり「あれ?」と思ってワクワク。
上階に逃げた生徒たちの元へと「チッチッチチー」とリズミカルにやってくる姿と、ガツガツ殺していく姿に思わずこっちが気持ちよくなるレベル。
という感じで。
多分、非現実の世界だとわかっているからこそ現実的に楽しめてるんじゃないかと。
後半の雑なぐらいに一気にまくし立てられる殺戮シーンですが、個人的にはそれが好き。
まぁでもチョット雑感は否めないのでそこが若干マイナスではありますが。
でもそれがいい。
反対に言うなれば、自分が「人を殺したい」という衝動がまぁ、ない人のほうが多いのか。
猛烈にそういう衝動にかられつつもそこは普通の人間として(ただこの普通の定義が至極難しい)それはしない。
ただそれだけの話を毎日のように繰り返しているわけで。
そんな二面性と共に生活している人間からすれば、これは自分がやりたい世界をやってくれてて楽しかった。
なんて思うと言うと恐らく後ろ指指す人もいそうですが。
でも映画ってそういうもんでしょ。
兎に角。
私としてはラストのオチも好きですね。
逃げる方法はありますからね、この世界。
甘いんですよね。
そして終わった時私は満面の笑顔で「あー、やだ楽しい」なんて思ってたら、大体周りのポップコーンを前半ボリボリ食べてたり、足組んで前の席蹴飛ばすぐらいにマナー悪い若者がこぞってげっそりしてたのは寧ろ気分良かった。
各々「途中やになって寝たいけどねれなかった」とか「このあとご飯とか……」などと言いながら去っていく姿を見送りながら、ど真ん中の席に居た自分はスマホ片手にハスミンの口笛を小さく吹く勢いで笑顔。
ある意味三池作品。軽い気持ちでみんなし。という気持ちと共に、この狂った世界が、大きなスクリーンという世界にぽつんと有るのが好きな者としては、なかなか楽しかった。
鬱憤が溜まった時に見てすっきりしたいなんて思ったんでチョット盤出たら欲しいです。
サイコホラーなんだから不快で当然
伊藤英明の演技いいですね?反社会性人格障害 サイコパスをよく表していました。目が怖い。いや~怖かった。
反社会性というよりは演技性 自己愛性の人格障害なんでしょうね。後半の大殺戮はレオンのジャンキー刑事を彷彿させる!バンバン死んじゃうもんだから隣のおじさん怒って出て行ってしまいましたよ。
(ホント)
わたしも不謹慎なのですがあんまり理不尽で簡単に死んじゃうもんだから笑ってしまいました。
物足りなかったのは羊たちの沈黙みたいに主人公の隠れ家をもっとどろどろにしてほしかったのと、最初のペットボトルに灯油を入れて火事を起こすのと電車での殺人がしょぼかったのは残念。
酷評あるようですがサイコホラーとしては出来はよいんじゃないんですか。
ただただ惨殺を繰り返すシーンには抵抗感をもつが・・・
三池崇史監督は、時代劇などより一見あり得ない突飛な素材を現実味のあるものに仕立てた現代劇のほうが合っているようだ。
本作はカメラアングルやカット割りが上手く、シーンごとに画面から躁と鬱を感じる。スコープサイズのワイドな画面にも無駄がない。日本でスコープサイズを使いこなせる数少ない監督の一人ではないだろうか。
主演の伊藤英明は、爽やかな表の顔と狂気の裏の顔をもつ蓮実にコワいぐらいハマる。ほかの教師や生徒たちのキャスティングも申し分ない。
タバコの火でペットボトルの灯油に引火させる無茶な演出はあるが、映画的には許容される範疇だろう。
問題は、とにかく無差別に殺人が繰り返される内容だ。とくに後半の散弾銃で生徒を殺しまくるシーンは酷い。
おそらく原作では、人物や事件の背景がもっと細かに肉付けされているのだろうが、本作を見る限り蓮実はただの殺人魔で、無抵抗の人間をただただ惨殺する映像を見せつけられる。これには、さすがに抵抗感をもつ。
だが、こういう人間が居ないと断言できるだろうか?
捕まっても精神鑑定の結果次第でまた社会に放たれる恐ろしさに含みをもたせたエンディングで、やり過ぎの世界から冷たい現実へと軌道修正された思いだ。
酷評が多いが実はしっかり作りこまれています。
原作読了。序章は観ていません。
伊藤英明氏のハスミン役はイメージ通りでした。
惜しむらくは……
ハスミンが生徒達や他の教師に絶大なる信頼を得ているシーンが少ないことと、
実は何度も失敗を犯しているのに、それを補正しているというシーンが理解されていないところです。
映画版だけでも伏線は沢山張られています。
両親から人間性不適格と判断され警察に通報されそうになったので両親を殺害。
しかも自分の背中をナイフで刺すことで強盗の仕業にし、無罪になっています。
前任の高校でも全て自殺で処理され犯行はバレていません。
現在の高校で過去を探っている人間は全て殺害に成功します。
タデを殺害したことがバレそうになり、ミヤを自殺に見せかけようとしたところ、ミヤを探しに来た女子生徒に見つかってしまいます。
やむを得ず殺害しますが、すぐ弱みを握っている美術教師に責任を押し付けて自分は無罪になる計画を立てます。
この流れを理解していないと、ただの殺戮映画になってしまいます。
生徒を殺すのが目的ではなく、それはあくまで手段なのです。
楽しんで殺しているのではなく、全員殺さないと無罪にならないのです。
2人が生き残っていたときも、まだ誤魔化せると判断したはずですが、
AEDに音声が残っていたためどうやっても誤魔化しきれないと判断し、
神の啓示発言に計画を変更します。
殺人を犯しても精神異常であれば「無罪」になります。
また未成年であれば「減刑」になります。
無期懲役でも模範囚人であれば20年もあれば出所できます。
そういったことへのアンチテーゼがこの映画のテーマだと考えます。
to be continuedと出るため続編があるのではと推測されますが、
そういう意味で表記しているのではなく、
ハスミンのゲームは終了していないよ。という暗示だと思います。
こんな人間いないからこんな映画は許せないと判断される人も多いと思いますが、
罪を犯してもなんとか誤魔化せると思っている人は、
いずれはハスミンみたいになるかもしれませんよ。
追記
「モリタート」はビッグバンドで流すのは悪趣味でした。
クラシックであればもう少し印象がよかったかもしれません。
演技は◎けど・・・
出演者は主演の伊藤英明さんや教師役、生徒役の皆さん
とても「巧いなあ」と思います。
けれど、ストーリーが…うーん。
どうして殺戮に至るのか、いまひとつ理解し難いです。
原作を読んでないので理解しづらいのかもですが
後半は唯々、血が飛ぶシーンを見ていたように感じます。
こういってはなんですが、殺戮のシーンが長くて
「後何人殺すの?いつになったら終わるんだろう?」
と、途中で飽きが入ってしまいました。
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