「教師による生徒の殺戮」悪の教典 だいふくさんの映画レビュー(感想・評価)
教師による生徒の殺戮
貴志祐介同名小説を伊藤英明主演で映画化。まぁ、ひたすら高校生を殺しまくるという、三池崇史監督だからこそ許されるような作品です。
公開前にAKB48の大島優子が「私はこの映画が嫌いです。命が簡単に奪われていくたびに、涙が止まりませんでした。映画なんだからという方もいるかもしれませんが、私はダメでした。ごめんなさい」と涙ながらにコメントしたというエピソードもあります。
まぁ、ストーリー自体は単純で、純粋でさわやかと思われた伊藤英明演じる、ハスミンこと高校教師の蓮実聖司が徐々に本性を現し、最終的には、生徒を学校内で皆殺しにするというある意味簡単な構成なのですが、教師が生徒を楽しそうに殺しまくるという衝撃度が注目されています。
これまでの正義=伊藤英明といっても過言ではないくらいの役しかやっていなかったのだが、そのさわやかさを生かしつつのサイコ演技には、恐ろしさを覚えます。ハスミンを完全に信じきっていた生徒は、間違いと気づかされた瞬間に、ショットガンでドゴン・・・。
ショットガンという銃は、非常に恐ろしくて残酷な銃。一度に何発もの玉が発射され撃たれたものは蜂の巣状態。それを高校生相手にひたすら打ちまくるという始末です。
学生同士の殺戮といえば、『バトル・ロワイアル』を思い出しますが、やはりこの映画は教師による殺戮という前代未聞の状況が特異なものに感じられました。
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