劇場公開日 2012年5月12日

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「それでも生きている」隣る人 はち公さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0それでも生きている

2013年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

近所で”上映会”がありましたので見てきました。

「重い」…の一言に尽きます。

ドキュメンタリー作品ですが、通常あるようなナレーションは一切なく。テロップ等も、タイトルクレジットの後はスタッフロールまで何もなし。
そのせいもあって、最初のほうは登場人物を把握するのに多少手間取ります。

映画は、児童養護施設の日常が淡々と続きます。
もちろん、日常的に事件はあるのですが、このまま最後まで行くの???と思ってしまうほど、しばらくは日常的な光景が続きます。
日常の中に、養護施設ならではの喜びや悲しみがある。

そして、主人公の運命を決めるある事件が起きます。。。
10歳の少女がそれを受け止めて前に進んでいくという現実には、どう言っていいのか解らなくなる自分自身がいます。

ただひとつ気になったのは、施設側の人間は、彼女にどうしてそのような選択をさせたのか。
もっとハッピーエンドな解決はなかったのか。
勿論、傍観する事しかできない部外者ゆえの感想ではありますが。
ドキュメンタリー故に事実ではあるのでしょうが、あまりにも重い…そう思わざるを得ません。

はち公