天使のたまごのレビュー・感想・評価
全2件を表示
あなたも、わたしも、すでに全くの自由を持っている。
クリックして本文を読む
この作品の最大の特徴は、登場する全ての存在に”名前”がない事である。
そして、そのような作品は、この作品を於いて、無い。
朝と夜。水の持つ静寂と、透明で自由な形。夕暮れの郷愁を感じさせてくれる音楽とアニメーションと演出。あの、冒頭の、少女が目覚めて、朝焼けか夕焼けか赤く染まった空と海風を受けながら、頬杖をついて、海辺の町と汽笛の音に遠い目を向けるシーンは、”なぜか”物凄いなつかしさを感じさせる。”僕もどこから来たか忘れてしまった、これからどこへ行くのかも、もともと知らなかったのかもしれない”というセリフがある。ヒトの持つ永遠の罰の1つ”忘却”。私たちは、思い出しているだけなのかもしれない。未来の記憶か、過去の記憶かは、わからないけれど。全ての存在の”名前”を。
なんてゆーふうなことまで、自由に考えさせてくれる全くの自由を持つ作品だと思う。いや、”わたしが全くの自由を持っている”ことを証明してくれる作品であるかもしれない。
それ、プラス、青年兵士のイケメン度が最高すぎる。イケボイス度が最高すぎる。
押井守監督最高!音楽・作画スタッフさん最高!根津さん、兵藤さん最高!
コメントする (0件)
共感した! (0件)
レ・ミゼラブルのコゼットみたいな絵だ。
クリックして本文を読む
つまり、人類は何一つ進化すること無く、滅亡すると言う事か?
いやいや、その後に人類は再生するって事か?
いずれにしろ、ノアの箱舟とディストピアの関係って事かと推移される。しかし、なんか、エロい感じも漂わせる。押井守先生の話って、もう少し多弁だったと記憶する。このくらい、台詞を削ったのなら、いっそのこと、サイレントにすれば、なお良かったのにと僕は感じた。
兎も角、レ・ミゼラブルのコゼットみたいな絵だ。
全2件を表示