星の旅人たちのレビュー・感想・評価
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やはりマーティン・シーンはいい
上映時に観よう観ようと思っていたら、いつのまにか上映が終わってしまっていたので、今回iTunesStoreのレンタルで念願の観賞です。
「ザ・ホワイトハウス」を観て以来マーティン・シーンが好き&お気に入りのアウトドアものである、ということもあって期待感をもって観ました。
結果は、、、やはりいい。
綺麗な田舎の風景と、一緒に旅をともにするメンバーとのやりとりがとてもいい感じです。マーティン・シーンは涙を流すことなく息子の死を悲しむ父親を表現していました。旅のポイントポイントで遺灰を少しずつ撒く姿がせつなかった。
あとはダイエット目的で参加しているオランダ人のヨスト、いいね~!
最初は単にがさつで無神経な野郎かなと思ったが、実態は誰にも心優しい大男でした。温まったよ。
息子の遺灰をまきながらの巡礼の旅
マーティンシーン扮する医師のトムエイヴリーはゴルフの最中息子ダニエルが巡礼の途中で亡くなったと警察から電話があった。
親からすると息子が先に逝くなんて強烈だよね。遺体の確認に始まって遺品の受取、火葬の決断など辛い思いの連続だ。そして父は息子と共に息子の遺灰をまきながらの巡礼の旅に出た。
巡礼する人って多いんだね。多国籍の道連れも出来たりしてさ。息子を亡くした悲しみも癒えるといいね。
海外版お遍路
四国のお遍路をイメージさせるロードムービー。
息子を無くした父が、息子の代わりに巡礼する。途中でいろいろな国の人、性格を全く違う人と一緒に旅しているのが、見どころ。
女性の同行者がいて、ロマンスに発展するかと思ってたら、そういうのは一切無く、純粋のロードムービーだった。
監督の父が主演と後で知って驚いた。しかもその父とは、マーティン・シーン!
ロングディスタンスハイキングとか興味あって、この映画鑑賞した。俺も旅してみたいけど、外国語に不安あり、四国のお遍路に行ってみたい。
女性の同行者
亡くなった息子のやり残した旅を辿り成長していく父の話
自分探しの旅に出た息子が亡くなる
亡くなった息子のやり残したこと、”道”の巡礼のために主人公である父は歩き出す、サンティアゴの巡礼の話
国々の価値観の違いが感じられてとても良い、オランダ人は普通にドラッグを吸い、ジプシーのホームパーティーは数千人規模、
旅の途中でともに道を進む友人ができる、寄り道して名物を食べたり、多種多様な人種と食事をしたり旅の楽しさを伝えてくれる映画
わかりやすい変化が少ないので退屈に感じる時間があったのは−
だけ…!? だが、心温まる良いお話
思ったよりもシンプルでまったりしたストーリーだったが、それぞれの心情の変化やきれいな景色等で飽きずに観れた。観終えてほっこり。
いくつかうるうるくるシーンがあるが、その中でも巡礼証明書受領シーンは特にグッときたかな。巡礼者のためのミサもなにげに迫力ありで印象的。
サンティアゴ巡礼、憧れる。
辛さをさらりと
四国がいい
お遍路の距離は1400キロだそうです
歩く速度はゆっくりと色々なことを考える時間
目に見える景色を眺められる
人は結構長い距離歩くことが出来るように思います
歩けるうちに歩きたい
さすがに海外はハードルが高そうだしやはり私は四国に行きたい
最後に「目的は?」と聞かれても今のところ何故なのかは分からないけど
私は山に登ります、同じ問を問われても答えようがない
その時々で理由は変わるような変わらないような
これも一つの欲と言えばそうが知れない
車でドライブするのとはかなり違うしな
彼らからは歩く辛さは伝わってこなかった
多分それは必要ではなかったのでしょうね
四国に行ってみたい
この思いがさらに強くなりました
秀逸と言えるのは人間が分かり合える作品だから。
何度かこの映画を観ているが、観れば観るほど、子供を心から理解することは難しいなあと感じてた秀逸。
初めは息子の死を悼んで息子が行こうとしていた巡礼の道を歩いていくと単純に考えていた。 美しいピレネー山脈( フランスのWay of St. JamesからスペインのSantiago de Compostela in Galiciaまで、そしてMuxia(北大西洋)の風景や厳かなカトリック教会の建物や行事に囚われ、この映画の本質を観ていなかったのかもしれない。それでも、親子関係の『言葉にしない会話』や『言葉にしても通じ合えない会話』がよくわかり泣かせる。
最初、ロサンジェルスのベンチュラの伝統的な建物に事務所を構えて(何年もここにいるというイメージを与える)、目医者をしている父親トムと患者との会話から始まり、事務員(マーチンシーンの実の娘)がトム(マーチンシーン)に息子さんから電話があったと伝える。息子ダニエル(エミリオエステベス)はフランスにいると聞くが。今回は電話番号を残したと聞くと事務員はいいえと。 事務所にメッセージを残すと言うことは父親の講釈を聞きたくないのかもしれない。みんな携帯持っているのダニエルだけは持ってないと息子を訝しがる。ダニエルの世界と自分の世界は違うことを感じている父親。このシーンだけでも、最初から親子の関係が報告だけで心のつながりがなく感じられる。
一緒に海外へ行こう!
今から戻って荷物を持っておいでよ。
パスポート持ってさ。ゴルフクラブを忘れてね。親子の旅行だよ。面白いだろう。
と息子は父親にとってみれば非現実的な言葉を吐いている。学問やプロフェッショナルになることを期待している父親。しかし息子は父親と一緒に世界を見たいんだよ。
父親がいつ戻ってくるのというとわからないと答えたので、じゃあ計画がないのと同じだという。 父親の物差しで物事を図る父親。
ここで息子は『空港までおくってくれるっていったけど、自分がどう生きるかについて説教しないでよと。全くその通りだと思う。
間接的にPHDが終わってないのに旅に出ないよと息子の行動を批判する父親。
恵がなくてもいいんだよ! だけど、Do not Judge me!と息子。
たいしたことないと思うかもしれないけど、自分の人生は自分が選んだんだと父親。
息子は人生は選ぶんじゃないんだよ。一度、きりなんだよ。You live oneと。
父親は息子を亡くして、初めて息子の言うことがわかったんだよ。一緒に世界を見たいと言う意味も含めてね。親になると、人は自分が子供の頃の気持ちをとうに忘れて、自分の考えを押し付ける。
自分が若い頃は説教されるのが嫌っだったはずなのに、レールを敷きたがる。 父親は一人息子は40歳に近いから何をしているのかと思う。 世界を見たく旅に出た息子に。身を固めてほしいと思っていると思う。親子の考えの相違が明らかだ。
しかし我々はこれは子供の人生でもう大人なんだから口を挟む必要は無いと思う。一度っきりの人生をどう生きようと子供の自由だと思う。 私も40歳前の子供を持っているけど敢えて言う。
それも世界を見たいという子供ならなおさら。
今更になって考えてみると、テーマーはお互いの考えを尊敬し合うことだと思う。息子の歩こうとした巡礼の道を父親は歩いて、この過程において、巡礼者とまじあいながら、共に過ごして、また事件も巻き込まれて、人と人の間で揉まれて、それも全く巡礼の目的が異なった人々、人生背景が違った人々と共に父親の心は成長していくんだなあと。別な考えや目的を持っている人と交わって、それらを探している人々の気持ちを理解していく。これが息子のいう世界を見たいということで、ここで息子の気持ちが理解できた。だから父親の人生も変わっていった。
最高だね。
歩く姿を撮ったロードムービー
世界遺産サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの巡礼路を舞台にした映画。
事実に忠実に描いていて、巡礼をちょっぴり体験した気分になる。
場面や感情の起伏は大きくないけど、だからこそリアリティがある。
「同行二人」ならぬ同行四人
四国をドライブで一周したことがありますが、お遍路さんを道々たくさんお見かけしました。
テレビや知識だけでは知っていたお遍路さんの実物を見て、最初は物珍しくて。
そのうちに道端の小さな立て札に「次の〇寺まで〇〇km」の文字を発見して目が点。ものすごい距離です。
驚きは次第に敬意へと膨らみ、そして自分は車で3日かけて周った四国の大きさを体感した旅の後半には、ただただお遍路さんたちに頭を下げてそのお姿に手を合わせたくなったのを覚えています。
歩くって何なのだろう。
何のために歩くのだろう。
【映画】
様々の人生を背負って歩く「巡礼」は、即ち私たちの人生そのものだったのですね・・
発見があっても無くても、
出会いがあっても無くても、
結論があっても無くても、
生きて歩くことそのものが意味あることなのだと 教えてもらえました。
四人の歩行中のフォーメーションが四人のその時々の関係性をうまーく表す演出です。
そしてDVDでは映像特典のインタビューがとても良い。観賞後の感慨に厚みを増してくれます、秀逸です。
偏屈な父親と説明をしない息子の《別れと追慕》がストーリーの柱でしたね。
僕も主演のトムも警察署員も、息子を失った点で同じ立場でした。
巡礼してダイエットしようかな・・・
遺灰を途中で撒きながら巡礼の旅を続けるトム。痩せる目的で旅するオランダ人のヨスト(ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン)、DV夫と娘から逃げたカナダ人女性サラ(アンガー)、アイルランド出身のジャック(ジェームズ・ネスビット)と知り合い、4人で行動するようになる・・・
『サン・ジャックへの道』でも同じサンティアゴ巡礼の旅が描かれていたが、こちらもなかなかの出来栄え。しかし、リュックを川に落としてしまったり、ジプシー少年に盗まれたりと、ピンチが訪れるところなんてのはアメリカ的脚本。4人が元々優しい人間であることがわかる点が弱いところかもしれない・・・それに、中年以上の登場人物ではあるが、恋愛感情とか裏切りみたいな部分が無いことも・・・
巡礼を題材とした映画
亡き息子を追うようにして、
巡礼に挑む父、トム。
果てない道のりの途中で巡り巡って出会う仲間達との巡礼が見所。
一人のはずが、二人、三人、四人と。。
怒りや哀しみがある分、優しさと温かさも生まれる。ぶつかり合うけど、支えあう。ひとりじゃできなかったことも複数ならやれる。そんなシーンに度々胸が疼く。
畑道を四人が横に一人ずつ歩くシーンが好き。
巡礼証書の名前を息子にしたのがトムらしかった。
まさに人生
巡礼という日本人には馴染みのないもの
Wikipediaで検索して、言葉だけ見てもピンとこない
映画で体感する。
ヘレンケラーのウォーター!
、みたいにこれが巡礼か、と。
精神にも触れる。
キングダムオブヘブンという映画でキリスト教とイスラム教というもの、十字軍の遠征を感じれた。
このように体感する映画に出会いたい
ドキドキしたり、グッとこらえきれずに泣いたりとかする映画ではないけど、しっかり見応えのある作品。
ハッとさせられるセリフも多々ある
人生も、出会いと別れ。
一緒にいて、ぶつかって分かり合って、
友人になる。
旅は誰かのためにではないということ。人生もまた同じ。 巡礼の途中で...
旅は誰かのためにではないということ。人生もまた同じ。
巡礼の途中で事故に遭い亡くなった息子。なぜ、巡礼に出たのかを知るべく父であるダニエルはリュックを背負い巡礼の旅に出る。
予想通りの展開なのに驚きながら観られる正統派でかつ上質なロードムービー
観光系鎮魂&自分再確認映画とナメて行ったらよい意味で裏切られた.ストーリー的には予想通りであるのに驚きながら観られる正統派でかつ上質なロードムービー.マーティ・シーンの息子が実際に息子役&監督で説得力2倍増し.
星と風の交差する道
サンティアゴ・デ・コンポステーラ。フランス~スペインの巡礼路を主人公が800キロの道のりを経て目的地へ目指すことに…
出会う旅人達との交流あり、トラブルありのロードムービー!
まっすぐ続く道は人生そのもの、旅人たちがそれぞれの思いで旅し、旅を通して人生そのものを見つめなおしていきます。
日本でいう伊勢参りやお遍路の海外バージョンです。
旅好き、冒険好き、巡礼好きの人にはおすすめかもしれません。
星と風の交差する道という呼び方もステキ。
ここはいつか旅してみたい道なのです。
壮大な風景とヨーロッパの歴史有りきの〜
ロードムービーです!
ただただロードムービー!
旅に出る人、旅に出る時期、旅に出る理由。
さまざま有るけど・・旅はイイよね☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
まったり?と・・
おっちゃんがただただ歩く。
ただ歩く。
でもなんか嫌いぢゃ無いな?
こういうカメラワーク?撮影法?
なかなか素敵な映像感♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
☆評価は・・
DVD80円基準で(*^^)v
DVD買う度 ◎
モ1回見たい度 ◆◆
おすすめ度 *****
デートで見る度 ◇◇◇◇◇
観た後の行きたいお店】
欧州カフェやバール*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
観た後の飲みたいお酒】
ワイン♪───O(≧∇≦)O────♪
観た後の食べたい一品】
タパス?ピンチョス?
四国の御遍路行きたくなるよ!〜ならないってΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
息子の心に向き合い自分を見つめ直す旅には、心が自然と共感を覚えてしまうな
アメリカのオスカー女優であるシャリー・マクレーンが「カミーノ」聖地巡礼の旅の行程を記した本が発売された事で、日本でも、サンディアゴ巡礼の旅を知る人は多くなったと思う。
イエス・キリストの十二使徒の一人である聖人ヤコブの遺体がガルシア迄運ばれ埋葬された事により、951年頃~現在に至る迄、キリスト教徒の聖地巡礼の最終目的地として有名になった街ガリシア。
ここを訪れる人々は今では、世界遺産の一つに数えられている為に、年間数万人を超える巡礼者で今も賑わいをみせ、観光のメッカとなっていると言う事だ。
この物語の主人公である初老の眼科医トムの息子のダニエルがこの聖地巡礼の旅に出発直後に、事故死を遂げてしまう事から、アメリカから急遽父のトムは遺体の確認に行き、そこでダニエルが巡礼の旅に出発していた事を知り、トムは息子の遺灰を伴って、己からこの巡礼の旅人となる。そして旅の途中で出会う人々との心の旅が始まるのだが、トムはその旅で出会う様々な人々との交流と、多くの体験を得る事で、息子ダニエルと過ごした日々を省みて、亡くなってしまった息子ダニエルと自分の新たな繋がりの関係を結んでいく。今迄気付いていなかった息子の一面を彼の足跡を巡る事で知るのだ。そして自己の人生の見直しを図ると言うものだ。
旅と言う行為そのものが人間にとっていつもそうであるように、トムもこれまで生きて来た自己の人生の過去を見直し、新しい自己の発見をするこのお話には、本当に胸が痛む。
と言うか、身につまされる
トムはダニエルには厳しい父親であり、意見の対立も有り、息子にとっては余り良い理解者とは成り得なかったのだが、そんなトムがダニエルの果たそうと思っていた聖地巡礼の足跡を巡る事で、息子との過去の想いの関係性を改善するロードムービーなのだが、私は、自分の息子がもしも先に他界し、そしてその息子との関係が希薄な物であり、お互いに理解に乏しい関係だったとしたらと考えただけでも、涙無くしては観られない作品であった。
トムを演じるマーティン・シーンとこの息子役のダニエルを演じると共に、この映画の監督をしているエミリオ・エステベスは実際の親子関係でもあるので、表情も似ている為に、よりリアリティが有り、映画を深く感じるものに仕上げてくれている。
トムの世代は、現実のマーティンの世代でもあり、それらが巧~く重なり合う。
そして聖地巡礼の街並が、のんびりと牧歌的な箇所も多数有り映画を見ると共に彼らの旅の同伴者として何時の間にか自分も、巡礼者の一人になっていた。そしてラストで、息子のダニエルの遺灰を撒き終わるトムはコンポステラーノ巡礼証明書を息子と受け取る。
アメリカに帰国後のトムはきっと今迄とは違う気持ちを胸に、息子との日々を想い、哀しみの中にあっても、きっと新たな安堵感を得て平安な余生を過ごせる事だろう。
この作品を観た一人一人の心にゆっくりと暖かい何かを残してくれる作品だと思う。
息子を捜す旅
以前この映画と同じようにサンディアゴ・デ・コンポーラを巡る「サン・ジャックへの道」を鑑賞した。あちらはフランス映画だったが、こちらはアメリカとスペインによる合作だ。お国柄の違いなども楽しむと良いかもしれない。
主演のマーティン・シーンと監督のエミリオ・エステベスは実の親子だ。だからこそ、この映画には本当の親子でしか表すことのできない深い愛情がある。エステベスが父親をイメージして作り上げたというトムはまさにマーティン・シーンそのものだ。いかにも堅物で、ほとんど笑わない。息子の遺灰を聖地に持って行くことだけが彼の頭の中にある。しかしそんな彼を邪魔するかのように次から次へと楽しい旅仲間が加わってくる。オランダ人のヨストは大食漢で痩せるために巡礼をしている。カナダ人のサラは美人だが近寄りがたい人物。巡礼の目的は禁煙(らしい)。アイルランド人のジャックは作家だがスランプに陥っている。もちろん、ネタ探しのために巡礼に参加した。一人一人のキャラクターがとても生き生きとしていて、トムがかすんでしまうほどだ。
だがこの映画の主役はあくまでもトムだ。トムとその息子のダニエルの関係があまり深く描かれないから、いまいち感動しきれない。そこをもっと上手く描ければ映画全体にもグッと締まりが出て良くなっていただろう。
しかし全体としてこの映画は良くできている。巡礼の旅は「歩く」シーンしかないのに、素晴らしいキャラクターによって飽きが来ることはない。スペインの素晴らしい景色も相まって、見ているだけで自分も旅をしている気分になる。そしてなにより、トムのダニエルへの思い。行く先々ですこしずつダニエルの遺灰をまくトムの姿は涙を誘う。だからこそ旅の終盤になると、彼らが名残惜しくなると同時に旅の感動も伝わってくる。
息子エミリオから父親マーティン、いやラモーン・エステベスへの最高のプレゼントだろう。
(2012年7月15日鑑賞)
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